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11 (R18) にしおりをはさみました!
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11 (R18)
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思ってた通りの、キレイな体だった。
別れてから5年経ち、すっかり少年っぽさがなくなって、大人の魅力にあふれてる。
それでいて男っぽくはねーんだから、人気が出んのも当然だろう。オレだって、惹かれてやまねぇ。
「七瀬……」
そっと大事に名前を呼んで、あちこちに思うままキスを落とす。胸に、首に、頬に、耳元に、そして眉間に。
短くなっても柔らかなままの髪をかき上げ、額にも唇を押し当てると、七瀬が気持ちよさそうに目を閉じた。
ふっと漏らされる甘い吐息。誘われるまま唇を重ねて、薄い舌を味わう。
七瀬もそれに応えながら、オレの体に手のひらを這わせた。
「八木君は、おっきくなったな」
キスの合間に、七瀬がひそりと呟いた。
「おっきい?」
「ん。たくましくなった」
確かめるように体中に触れられながら言われると、やっぱ悪い気はしねぇ。
前に課長が言ってた「貫禄ある」ってのと似たようなニュアンスかも知んねーけど、母親みてーにズバッと言わねーでくれただけ嬉しい。
「モテるでしょ?」
「全然」
即答すると、呆れたように「ウソだ」って言われたけど、機嫌悪そうには見えなかった。
「お前程じゃねーよ」
以前より丸みの減った頬を撫で、もっかい深くキスをする。
早く全部を貰いてぇ。けど、もっと喋っていたくもあって、どうしてぇのか自分でも分かんねぇ。
ギュッと細身の体を腕に抱き込み、「キレイだ」と告げる。七瀬は何も言わなかったけど、興奮してくれてんのは、服の上からも十分に分かった。
腰を浮かさせ、下半身も裸にさせると、キレイな色のまま勃起した性器がぶるんと目の前に現れる。
迷わず口に頬張ると、七瀬が恥じらうように顔を背けた。
なあ、この5年、オレ以外の誰かに触らせたか?
知りてぇけど訊けねぇ。こんなことに嫉妬したくねぇ。
「んあっ、ダメっ」
オレ口淫と指先での愛撫に、上擦った声が上がる。相変わらず毛の薄い睾丸、その奥の会陰に、フェラを続けながら指を伸ばすと、びくんといやらしく腰が揺れた。
濃い液がびゅっとオレの口の中に吐き出され、「んんっ」と甘いうめきが漏れた。
太ももをすくうように脚を開かせ、会陰より更に奥に指を伸ばす。
今、口に受けたばかりの白濁を、唾液を交えて吐き出し、ローションの代わりに指に絡める。
色の薄いつぼみは、慎ましく固く閉じたままだ。
そこに触れると同時に、また「あっ」と七瀬が甘くうめいた。
固くて、狭い。
たったそんだけの事実を見せられ、愛おしさが溢れる。
「いい?」
穴を拓きながら訊くと、七瀬が息を詰めながら言った。
「ダメ、って言ったら、やめる、の?」
責めるような響き。「んなわけねーだろ」って即答すると、七瀬がわずかに甘く微笑む。
腕を伸ばされ、求められるまま顔を寄せると、首をぐいっと引き寄せられた。
「後ろからにして」
こそりと囁かれ、一瞬意味が分かんなかった。
オレの顔見たくねーのかと思ったけど、どうもそうじゃねーらしい。
「顔、見られたくない」
って。背けた顔を覗き込むと、真っ赤になって息を詰めてて、余計にあおられてたまんねぇ。
照れとか、今更だと思ってた。けど確かにオレの方にも照れがあって、じわじわと顔が熱くなる。
「じゃあ、灯り落としてやるよ」
言いながら手を伸ばし、ペンダントライトのヒモを引いて豆球にすると、オレンジの灯りの下に白い裸身が浮かび上がった。
「これなら恥ずかしくねーだろ?」
白い両脚を掴んで押し開くと、「わっ」と色気のねぇ悲鳴が上がる。
「は、ずかしい、って」
詰まりながら抗議されても、怒ってるようには聞こえねぇ。
昔みてーにべったり身を任せてくれる訳じゃねーのに、なんかくすぐったくて嬉しい。
立ち上がり、オレも続けて全裸になると、やっぱ恥ずかしそうに顔を背けられたままで、ふふっと笑えた。
オレの方をちらっとも見ねぇ横顔。ツンとして、にこっとも笑わねぇ態度。ジムの中と一緒なのに、可愛く見えんのはなんでだろう?
「こっち向けって」
ベッドを軋ませながら乗り上げて、割り開いたヒザの合間に入る。
こんな時、もっと言うべき言葉があるような気がした。けど、何を言っても、説明できねぇとも思った。
拓かせたつぼみに、熱く猛ったモノを押し当てる。
ぐっと体重をかけると、やっぱきつくて――そんでも、ゆっくりゆっくり穿ってやると、やがて待ち望んだ温もりが、オレの肉をきゅうっと包んだ。
「んっ……は……っ」
七瀬がキツそうに息をつく。
背中に触れる手のひらは、やっぱまだ冷てぇ。
けど、気遣う気持ちより歓びの方が勝って、動かずにいんのはかなり忍耐が必要だ。
「痛かったら、言えよ?」
小さく揺すりながら告げても、七瀬は返事をしなかった。
「七瀬」
名前を呼びながら、揺する強さを少しずつ上げる。
狭くて熱い粘膜をこすり上げると、まといつくひだが奥へ奥へと誘い込む。
「声、出して」
ゆっくり腰を進め、ねだるように唇を舐めてやると、薄い唇が開いて甘く上擦った声が漏れた。
「あっ、キミも、声……っ」
「いーぜ」
耳元で囁くと同時に、きゅうっと締め付けられて震える。
声、って言われても、何をどうすりゃいーのか分かんねぇ。セックスの時に、いつも何か言ってたか? そんなことすら記憶にねーのは、何も喋ってなかったんだろうか?
「好きだ」
ハッキリ告げると、「ズルい」って言われた。
何がズルいのか分かんねぇ。薄暗い豆球の下、背けられた顔が赤いかどうかも分かんねぇ。けど、やっぱ嫌がってるようには聞こえなくて、オレはそのまま揺さぶりを少し強くした。
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