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時間が足りないか……?にしおりをはさみました!
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時間が足りないか……?
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「時間が足りないか……?」
そう、山積みにされた段ボールは一向に海音が開けようとしないので、今だ部屋に放置されている。
今何時で、何時から学校が始まるのか分からないので、あと何分余裕があるのか分からない。
だが、ネクタイを結べないままではいけない。
「探すか」
コンコン
「海音?どうしたの、着替えるにしては遅いけど……」
智也はいつまで待っても来ない海音が心配になり部屋を訪ねてきた。
「ああ、すまない。
探し物が見つからなくてな」
がちゃ
「探し物、僕も一緒に探そうか?」
智也が扉から顔を覗かせてくる。
「いや、大丈夫だ。
食べてからまた探す」
「そう…」
俺は智也とリビングへ行った。
朝食は夕食とはまた変わった料理が出てきたが、それも丁寧にどんな物か智也に教えて貰った。
「ごちそうさま」
やはり、智也の作る料理は美味しかった。
「やっぱり、僕も一緒に探すよ。
二人で探したほうが早いよ」
食器を流し台に持って行った時に智也が言った。
智也が食器を洗っている隣で泡を流すのを手伝う。
「いいのか?」
「うん!それぐらい手伝うよ」
「ありがとう」
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