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真面目な話し合い 03にしおりをはさみました!
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真面目な話し合い 03
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光さんの目尻に涙が溜まって、瞬きをするとスッと頬を伝って落ちていく。
「ふ…っ。ぐすっ」
俺はテーブルを少しズラして光さんとテーブルの間を空け、光さんの膝に跨った。
乗りたかったんだけど、太もも切っているからね…。
光さんの涙は光さんが拭っても拭っても流れてきて、止まらない。
「ごめ、ん…っ。ほんと、に、ごめ…なさいっ」
「泣かなくてもいいよ」
「グスッ、うらぎ…て、ごめん…っ」
俺の言葉が聞こえていないらしく謝りながら泣き続ける。
光さんが目をあまりにも拭うから瞼が赤くなってきていて、腫れてしまいそう。
「もー仕方なかねー」
俺は光さんの両手をそれぞれ恋人繋ぎをして拘束し、キスをして口を塞いだ。
舌も入れない、ただ唇を合わせるだけのキス。
「ん…っ。んぅ…」
そんなに泣かなくてもいいから。
口を塞がれても涙を流し続ける光さんにそんなことを思う。
泣き虫な恋人を持ったものだ。
そんなところも可愛くて仕方がないんだけど。
光さんが泣き止んで呼吸が整うまでギュッと抱きしめていた。
「泣いてしまうくらいなら、もう裏切らないでね」
分かりました?と聞くと光さんは何度も頷いた。
「は、いっ」
「ん。それでよし。他には浮気について何かある?」
「ない」
即答か。
どれだけ罰のことが気にかかってたんだろう。
「俺、一つだけある。もういいよ。浮気のことは完全に許すよ」
俺の言葉に、大きく目を開けて固まる光さん。
光さんなりに十分苦しんだんだろう。
光さんの泣きながら謝る姿を見て、何かいつまでのあの馬鹿女と浮気したことを許せないことが馬鹿らしくなってきた。
そんな姿を見せるのは馬鹿女の前じゃない。俺の前だけなんだ。
そうは言っても馬鹿女は嫌いだし、浮気も二度目はない。
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