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姉と弟、義兄と恋人 02にしおりをはさみました!
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姉と弟、義兄と恋人 02
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車を空港の駐車場に停めて、搭乗手続きをし、飛行機に乗って離陸した。
飛行機の中ではずっと話していたけど、光さんはどこか上の空だった。
「寝たら?」
「何となく眠れない」
「そっか」
俺はまだ眠気が限界ではなかったから、上の空の光さんと緩?い会話をしていた。
空港から電車に乗り、熊本駅に着くと椿と颯斗さん、鈴音が改札で待っていた。
鈴音が笑顔で飛びついてきたから受け止める。
「いーくん!」
「鈴音大きくなったなー」
「やろ!ねえいーくん!この人は誰ねー?」
鈴音が首をかしげながら光さんを見ると、光さんは鈴音の目線に合わせてしゃがみ込んだ。
「皆月光です。鈴音くんよろしくね」
ニコッと光さんが笑うと鈴音もつられて笑った。
「ひーくん!よろしく!」
そして光さんは立ち上がり、椿達の方を見た。
「皆月光と申します。チケットの手配などありがとうございました」
深々と頭を下げる光さんに対して颯斗さんが「頭を上げて」と声を掛ける。
「天野颯斗と申します。今回はうちの嫁の我儘に付き合わせてしまって悪いね」
「あ…いえ…」
颯斗さんは苦笑いして光さんを見ているけど、光さんは緊張で表情が硬い。
それもそうだよね。彼氏として、俺の家族に会うのは初めてなんだから。
「光くんそんなに気を張らないで欲しいな。色葉くんの選んだ人なんだ。君たちのことを俺たちは反対しないよ。むしろ応援しているから」
「ありがとうございます…っ」
颯斗さんの優しい言葉に光さんは泣きそうな顔で笑った。
光さんは大丈夫だと思って俺は椿の元に行った。
「ねえ椿」
「何?」
「何で飛行機さ明日の20時の奴で取ってんの?俺も光さんも次の日、大学と仕事なんだけど」
あの電話から三日経って届いたチケットを見て驚いた。
帰りが、20時代の最初のチケットを取っていたから。
次の日休みでも何でもないのに。
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