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展望台から。にしおりをはさみました!
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展望台から。
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歩く度、ギシギシと音のする階段を登って、
僕らは展望台の一番上まで来た。
古い木製の展望台は、所々脆くなっているところがあるようだった。
「わーっ…凄いね…」
展望台は小さな山の上にある為、景色がとても良く街を一望できた。
「ほんとだな…あ、知ってる店が見えるぞ!」
「こっちは隣街の方だね」
「あっ!向こうって俺らが住んでる方じゃないか…?」
穂ノ尾くんはそう言い、反対側にかけて言った。
穂ノ尾くんは手すりに手をかけ、少し体を乗り出すような体制になった。
「ほら!やっぱりそ──」
言いかけた時だった。
バキッと大きな音がして、
「えっ──」
穂ノ尾くんが手をかけていた手すりが壊れた。
「うわぁぁぁぁ!!」
乗り出すような体制をしていた穂ノ尾くんは、
展望台から落下してしまった。
僕は咄嗟に助けようと、
駆け寄って手を伸ばした。
すると、僕の手は見事穂ノ尾くんの手を掴んだ。
「真空!?」
「しっかり掴まっててね、絶対助けるから」
僕が引き上げようと力を込めた時、
また
バキッと大きな音がして、僕がいたところが壊れた。
僕と穂ノ尾くんは、そのまま落下するしかなかった。
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