アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか？
少し後悔(＊)にしおりをはさみました!
- 文字サイズ：
- 行間：
- 背景色：
- しおりがはさまれています
-
少し後悔(＊)
-
先輩の口内に舌をいれ、少しかき回した後、口を離すと、先輩は俺の上から退いてくれた。
「ありがとう。先輩。もう大丈夫」
「ん」
『先輩にかつて何があったのか聞いてもいいですか？』
と、言って聞けたら楽なのかもしれない。でも、下手に踏み入ったら絶対距離を置かれる。
んー、忠告するつもりだったんだけど、全然なってないだろうな、これ。
…キスできたのは嬉しいけど、違うことにしとけば良かったかも。
「なぁ、結生くん」
「何？」
「ひいたか? 俺のあの様子」
話し方的に通常モードに戻っている先輩が震える声で問うてくる。
…覚えてるんだ。
忘れられる方が楽だろうに。
「いいえ。別に」
「なんで？ あんな…醜態晒したのに」
「別に…むしろ、嬉しいですけど」
「…そういえば、そういう性癖だっけ、結生くんって」
「はい…でも、ひいてはないけど、なんというか…驚きました」
「ははっ…ゴメン」
「別に謝ることじゃ…」
「俺が好きって、まだ言える？」
「言えます」
「……君が思ってる以上に俺は汚いよ？」
「いいですよ。俺、懐広いからなんでも受け止めてあげる」
「ありがとう」
「…取り敢えず、先輩は何でもする、とか軽々しく言っちゃダメですよ」
「ふふっ…そうだな……夕飯作ってくるよ。できたら呼ぶから部屋来て」
「はい」
そのまま部屋を出ていった先輩。
今日初めてあったのに、色々ありすぎた。
…きっと、先輩を好きになるということ、先輩を手に入れるということは、大変なことなのだろうな。
まあ、そんなんで諦めるたまじゃないけどね。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 284
