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風邪薬3にしおりをはさみました!
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風邪薬3
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それからしばらく経ち、俺は柳田の魘されている声で
目を覚ました
『んっ……………嫌だ………はぁッ、はぁ………』
悪い夢でも見ているのだろうか。苦しそうだ。
『柳田、大丈夫か。
今、飲み物持ってきてやるから待ってろ、』
俺がドアの方を振り返り、行こうとするとクンッと動きを止められた。
俺のブレザーの裾を柳田の手が掴んでいた。
柳田は涙目になりながら
『いかっ……行かないで………。影宮くっ……、
1人は、寂しいよ……1人は……怖い…、だから…
行かないで、』
裾を掴みながらボロボロ泣いている。
『ど、どしたんだ、お前。
どこか痛いか?何で泣いてんだ、わかった、
大丈夫、ちゃんとここにいるから…』
その言葉を聞くと安心したように手をそっと離し、
また眠りについた。
((……寂しいって…どーしたんだ、コイツ。
こんな姿、初めて見た……、))
いつも誰の前でも笑顔で明るくしているコイツの泣いている姿を俺は初めて見る。
おそらくクラスの誰もコイツの涙を見た奴はいないだろう。
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