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影宮くんの過去にしおりをはさみました!
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影宮くんの過去
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『何があったのか…? 何が影宮くんを変えたのか…?
何かあるなら俺にも相談してくれ。もっと影宮くんを知りたい。友達になりたい。』
『……………………だろ……………』
『っえ…?』
『お前には関係ないだろ!!
友達になりたいとかもっと知りたいとか、何なんだよ!
何にも知らないくせに…!
人の心にずかずか入ってきやがって!鬱陶しいんだよ!
どーせ、お前もクラスの奴も、いつかは俺を裏切るに、決まってる!
もうこれ以上関わって来んなよ!!』
影宮くんがこんなに感情を出して怒るところを見たことが無かった。影宮くんは涙を必死に我慢している様に見えた。俺はそっと優しく影宮くんの目を見て話をする。
『影宮くん。俺は絶対影宮くんを裏切ったりしない。
大丈夫。信じて。』
長い沈黙の後、影宮くんが俯き床に目を落としながら
ゆっくり口を開いた。
『…………俺は…幼い頃、母親に虐待を受けてた。』
……俺は一瞬、影宮くんが何を言っているのかが理解できなかった。
((え……、虐待………………?))
頭の中が真っ白になる。
影宮くんは淡々とそのまま話を冷静に話を続ける。
『俺が小学校に入学した頃から母さんと親父の仲が悪くなりだしたんだ。
今までそこまで帰りが遅くなかったのに、急に主張だの、残業だのって親父の帰りがどんどん遅くなっていった。
母さんも親父の異変に気づいて親父が休みだった日に親父には内緒で親父の携帯のメール確認したから、他の女とのやり取りが残ってた。
【愛してる】とか【明日の夜、妻には内緒でどこかに行かないか?】とか、そんな事が書かれてた。
その時の母さんの目は、いつもの優しい母さんの目じゃなかった。
何かが母さんの身体に取り付いたみたいに豹変してた。
その日から俺は親父の帰りが遅い時に俺を殴ったり蹴ったりする様になった。
母さんが携帯を見たことは親父には内緒って言われた。』
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