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………………誰……?にしおりをはさみました!
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………………誰……?
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影宮視点
土曜日の朝。
━━ピンポーン…━━
玄関のベルの音が家に響いた。今日は朝から柳田と勉強をする日。
するとドアの向こうから
『影宮ー?おはよーー、俺ー。海翔ー』
柳田の声。俺が玄関へ向かい、ドアを開けると海翔が立っている……………………
はずだった………。
確かに目の前に柳田はいた。だが柳田の後ろには見知らぬ4人の男達が立っていた…。
メガネのクール系の男、マイペースそうなデカイ男、元気そうなチビ、スポーツ系の男。
みんな、それぞれ大きめのバッグやリュックを手にしている。
((……………………いや、誰だよ!?))
確かに勉強会しよう、とは柳田には言ったがこんな大勢でやるなんて聞いてない。しかも誰だよ、1人も知らねぇぞ。
『……………………おい柳田…。これはどーゆー事か説明出来るよな…?』
俺がそう言うと柳田は苦笑いして頭をかきながら頷いた。
柳田に来い来い、と手招きをする。
『お、おはよう影宮くんっ!えーーー……と。友達!』
『は…?』
柳田の突然の《友達》という言葉に思わず聞き返す。
『俺のバスケ部の友達なんだ!影宮くんの事話したら、ぜひ一緒に勉強会したいって!勉強教えてくれるって言ってくれたから…。
ちょうど勉強会の日付が影宮くんと約束してた日と被っちゃってて…。
そ、それに影宮くんと、こいつらが友達になれたらって……思って…さ。
こいつらは俺が1番信頼してる奴らなんだ。
バカとかクールな奴とかいるけど大丈夫。みんな影宮くんを裏切ったりなんかしないから。
俺が保証する、だから信じてくれないか?
すぐとは言わない。ちょっとずつでいいんだ。頼む…。』
真剣な顔で、そう言いながら俺の瞳を見つめる。
((…俺に友達を作らせようとしてくれたのか……。))
『……ったく』
無意識のうちに柳田の頭の上に手が伸び、少し微笑みながら髪をクシャクシャしていた。
『…………サンキュな、入っていいぞ』
ドアを開きながら玄関へと友達を招く。
柳田は少し驚いた顔をしていたが、すぐにへへっと笑った。
((あ……柳田ってやっぱり笑うと可愛い顔すんだな))
そんな事を思いながら玄関を開けて招き入れる。
玄関に入る前、メガネの男とチビの男が
『話の内容は、わからんけど何か《バカとかいるけど》って聞こえたんやけど俺の勘違いやろか……?
俺の事…ちゃうん………?』
『…………か、勘違いどす…。気にしたらあきません』
と真顔で話していたが……。
まぁ気にしないことにしておこう……。
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