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お泊まりの定番にしおりをはさみました!
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お泊まりの定番
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事件で忙しく、時間は既に11時。
駆と京佑のタオルケット事件から約1時間が経過している。あれから京佑は駆に
『今日と明日、お前の命令に何でも従うからそれでチャラにしてくれはります?』
と提案したようだ。その提案に乗った駆は
『ほんなら今日、俺と同じベッドで寝てぇーな。俺がどんだけ嫌だったかわかると思うで!!』
と、なんだか無茶苦茶な命令を下した。
《何でも従う》と約束してしまったのでその日は2人で一緒に寝ることとなった。駆の機嫌は、もう治った様だった。
風呂は交代で使わせてもらい、みんなが風呂から出て寝る準備をしたのは12時を回っていた。
ベッド1つでは6人全員が寝ることが出来ない為、別の部屋から布団を持って来て、部屋に敷いていく。
『俺、窓側っーーー!』
『お前w知らへんのか?窓側は幽霊の通り道やから危ないんやでー?wwwwwww』
『嫌あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!おばけぇぇwwwwww』
『お前ら…うるせぇよ…』
『ほらほら、早く布団敷いて』
『うっさいなぁ……夜中なんやから静かにしてくれはります…?』
やはりこういう場合、修学旅行中の中学生の様なテンションになるのはバカ3人。布団が敷き終わり、それぞれ布団の中に潜り込む。
『あ゛ぁ……疲れた…眠い……お布団気持ちいい……。
…けど!今日のメインディッシュは、まだ終わってへんよな…?』
『やるか!お泊まり定番の……』
『定…番………』『定番の?』『定番………?』
『枕投げふぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎』
バカ3人は一斉に布団から出て自分の枕を確保し始めた。
『明日も勉強やるんやから、もー寝ようや……』
『俺はもう寝るからな』
『くだらねぇ…』
バカ3人組と真面目3人組のテンションの違いは明らか。
『そんな事言わんで枕投げしよーやー、枕を相手にぶつけたら1ポイントや!簡単簡単!…………… お゛らっ!』
━━バフッ!!!!━━
『『『『え…?』』』』
みんなが、何やら凄い音のした方向へ目を向けると…。
顔面に枕がヒットしている京佑の姿と、それを見て爆笑している駆の姿。
『ひぃぃぃwwwwww俺にキスした罰や!!どーや!!1ポイントGetぉぉ♪』
『っ……………ええかげんにせぇよ駆!!こら゛ぁ!』
『あぁ…京佑、完全に駆の挑発に乗っちまったなぁ…。何とかしてくれよ柚樹ぃ…』
『あぁ、ごめん無理だわ陸人。ああなったら、もう止まらねぇなー。よし、俺も参戦するわ!これ借りる!』ガスッ!(枕を抜く音
『ちょ、俺の枕゛ぁっ!!』
そう言って自分の枕と陸人の枕を両手に抱え込んで、駆達の方へ走っていった。そこに陸人が枕を返してもらうためにやって来た。
『……………っ俺の枕だ!返せ!』
『…お前ら、っるせぇんd………』
━━バフッ!!ボフンッ!!━━
言いかけた影宮くんの顔面にも枕が叩きつけられる。
柚樹と駆だ。
『ふっ、枕を持たぬ愚か者よ、永遠の眠りにつくがよい!』
『影宮も参戦しよーや!!ごっつ楽しいでーー!』
『……っく、ったくしょーがねーなぁ…』
このままだと寝られないと悟った影宮くんは叩きつけられた枕を両手に戦場へ。全員強制参加の枕投げ大会。
『っんおらっ!!!!!!』ブォンッ(枕を投げる音)
『どこ狙っとんねん!こっちやこっち!……っぐはぁ!』
『駆はどこ見とんねん!後ろガラ空きやっ!』
『ちょ、やめっ…痛っ、…やめっ…。
やめろって聞こえないのかよぉぉ!!!』
『柚樹ミラクル・スーパー・三日月・トリプルアターっク!』
『柚樹ミラクルwスーパーw三日月トリプルアタックwwwwwちょ、枕3つキープはずるいぞ柚樹!!!』
『はい、終ーーーーーー了ーーーーーーーっ
タイムアップ!みんなそこまで!!!』
『っはぁ……はぁ………は、』
『ゴホッ!!ウゥっ…』
『汚ったねぇーww吐くなよー?wwオエェッ?!』
『ひぃぃwwww』
『ふぅーーー……う…』
『も、もう寝よーや……』
俺達が布団に戻ったのはそれから1時間後の夜中1時。
約1時間も本気の枕投げをしていたのだろう。これが男子高校生…………くだらない事でもガチになるって本当だったのか。恐ろしい…
『ごっつ暑いぃぃぃ……』
『おまっ、俺に汗付けんなよ?!かなわんわ。同じベッドで寝てるんやから!』
『また枕投げとかしたら、ぶっ飛ばすからな…寝る……』
『っ疲れたぁぁ………』
『眠いぃ、』
『汗かいちった…風呂入りてぇ…』
『みんなおやすみぃー』
『おやすみー』
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