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期待にしおりをはさみました!
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期待
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『何か期待してた?』
帰り道であった会話。
『だって俺、桃井の事・・・。』
期待してた。
好きだって言われるかと、期待してた。
「自惚れ過ぎ・・・。」
もう嫌だ。
振り回されたくない。
辛い。
出来るものなら叶ってほしい恋。
出来ないから叶わない恋。
胸がギュッと痛くなる。
「くっ・・・。」
服をギュッと握る。
涙が出そうになるのを堪える。
自分でも分かってる、あいつが好きな事くらい。
嫌いになりたい。
「苦しい・・・。」
好きなんだ。
茶色い髪の毛も、茶色い瞳も、唇も、全部。
全部、全部、奪ってしまいたい。
「頭・・・冷やそ・・・。」
ーーーーー
水音が響く。
「は、ぁ、」
グチュッと指を中で動かす。
「んん・・・。」
いつも熊本の事が頭の中いっぱいに広がる。
こんなことしたくないのに、彼の事を考えるとしないではいられない。
抱かれたい
好きになれば誰でも考える事。
「ぁ、ああ!」
乳白色の液体が飛ぶ。
(自分でして自分でイクなんて・・・。)
何て淫乱で不埒なんだろうか。
『桃井』
彼の声が頭の中に響く。
「くま・・・もと・・・。」
そっと彼の名前を呼んだ。
ぐちゃぐちゃにして、食べて、愛して。
こんなこと考える自分に吐き気がする。
相手は男、僕も男。
僕は、男を愛してしまった。
何を間違えたのだろう。
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