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18歳以上ですか?
3にしおりをはさみました!
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「あの子の意識にはもう、入らないでくれ…優しい子なんだ」
「ふぅーん…貴方、可哀想なだけでしょ?昔から不安定な子、好きだものね」
目を細めて睨むアデラをにらみ返す
あの頃のあどけなさは、もう見えない。
「はぁ、何をすればいい」
「わかってるじゃない」
彼女が今更、俺を選ぶとは思えなかった
そうなれば、自ずとわかってくるものだ。
睨んでいた目を三日月型に変え、ほくそ笑んだ
「私、今困ってるのよ」
「何が」
「変な神父に狙われてるの。このままだったら人間に戻っちゃう」
「人間に…?」
「あら、知らないの?昔はあんなに人間に戻る方法を探してくれていなのに、今は勉強なんてしてないんでしょ…それは…あの子がいるから?」
「あの子は関係がない。俺がお前に興味をなくしただけだ」
諦めたんだ
君を知る事を
諦めて、あの子を愛する事ができたんだ
少しは君のおかげでもあるから、俺は今ここで、足を止めているんだ。
「まぁ、酷い人ね…」
「それで、俺は何をすればいい」
「殺して」
「は?」
「だから…
人間の神父を殺して」
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