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小澤悠斗11 (修正済)にしおりをはさみました!
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小澤悠斗11 (修正済)
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放課後。
終わりのチャイムを聞くと
同時にいてもたってもいられずに
宗助くんの教室に急いだ。
授業中もそわそわしちゃって
授業に身が入らず、
時間が流れるのがとても遅く感じた。
「そうすけくん」
教室に向かうと、
ちょうど宗助くんが出てくるところが見えた。
駆け寄ると、
また僕らの間に気まずい空気が流れる。
「とりあえず、
ゆっくり話せるところに行こう」
短い沈黙の間、
そう切り出した宗助君に頷き、
人気が少ない場所へと移動する。
移動してすぐ
「あのね、僕、宗助くんと別れたい」
と切り出した。
「宗助くんのことはもちろん、すきだよ。
だけど、それは友達としてのすき。
もちろん、宗助くんの気持ちは嬉しかったし、
僕も受け入れたいと思った」
けれど、
やっぱり友達の好きから変わることはなくて。
宗助くんとは友達でいたいんだ僕。
曖昧な気持ちのまま、
これから好きになればいいだなんて
最低なことしたと謝る。
涙目で宗助君を見上げると、
真剣な顔して僕をまっすぐ捉えながら
ずっと僕の話を黙って聞いてくれる。
ずっと黙ってた宗助君から
「ごめん。湊の優しさに漬け込んで
自分の気持ちを押し付けて湊を困らせた」
【友達に戻ろう】
その言葉を辛そうに吐きながら
僕に背を向けた。
「僕こそごめんね……」
気まずい空気と沈黙が流れて、
1人になりたいと宗助君からの言葉で
その場を立ち去った。
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