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疑問にしおりをはさみました!
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疑問
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小田さんに夕食を御馳走してもらい、
時刻は夜9時前。
ハルは小田さんと用事があるといい、
俺は空我と2人っきりで帰ることになった。
「今日は散々だったな、お前とハルは喧嘩するわ
東雲洋介さんに会って喧嘩が起きそうになる
わ、疲れたなー」
俺は並んで歩いている空我に言った。
「てめぇ東雲と会ったことあんのか?」
空我が言った。
そういえば、言ってなかったな…
「前、部活終わりに正門であって、俺が怒らし
ちゃって首締められて殺されかけたけど、運良
く警察が来て無事助かった」
俺は少し笑いながら言った。
「あっそ」
空我はどうでもいいと言っている顔で言った。
だから、どうでもいいなら聞くなよ…
「そういえば、なんで東雲洋介さんって小田さん
に礼儀正しかったの?」
俺はずっと気になっていたことを聞いた。
すると、空我は黙ったかと思うと
ゆっくりと話し始めた。
「俺とハルは中学のころから小田さんに世話に
なってて、一緒につるんでた時に東雲が喧嘩で
リンチされてる時に小田さんが助けてそれで小
田さんに憧れてんだよ、元々上下関係がどうの
こうのの奴だったしな」
空我はつまらなそうな顔で言った。
なるほど……
「てか、小田さんって喧嘩強いの?」
俺はハテナマークを浮かべながら言った。
「馬鹿かてめぇ、あの人この辺一体の元副幹部
だったぜ、鉄の虎って呼ばれてたっけ、たまに
笑顔の変人だったがな」
空我が思わぬような事を言った。
「あの人凄い人だったんだ…今は変人にしか見え
ないのに。てか副幹部って偉いの?」
俺はまたハテナマークを浮かべながら言った。
すると、空我は舌打ちし
イラついている顔をした。
あ、偉いんだ…
俺は説明しなくてもわかれっと言っている
空我の顔を見て理解した。
「てか、なんで鉄の虎?笑顔の変人ならわかるけ
ど」
俺は変人は失礼だと思ったが事実だから
仕方ないと思いながら空我に言った。
「質問ばっかしでうぜぇな…小田さんの本名は小田鉄虎って
言うんだよ、だから鉄のような虎だなってなって鉄の虎」
空我は怒っている口調で言った。
「分かりやすい説明ありがとう」
俺は苦笑いで言った。
小田さん鉄虎って名前なんだカッコイイな…
「てめぇ小田さん好きなのかよ」
空我がイラついた顔で言ってきた。
俺は何を言っているのか理解出来ず固まった。
そして、空我が俺の顔を見て
ようやく理解できた。
「いや、変人だけどいい人だし人としては好きだよ」
俺は笑いながら言った。
すると、空我は鼻で笑った。
「お前は逆に好きか?小田さん」
俺は空我に言った。
「うぜぇ人だけど、嫌いじゃねぇよ」
空我が言った。
俺は空我が嫌いじゃないと言ったのに驚いて
目を見開いた。
「お前でも嫌いじゃない人間がいるんだ……」
俺は小声で言うと空我は聞こえていたらしく、
あ?どおいう意味だっと怒った。
俺は冗談だよっと苦笑いした。
「んじゃ、ハルは?」
俺は空我に言った。
「てめぇ質問おおいな」
空我はイラついた顔で言ったが、
ため息をつき質問に答えてくれた。
「海乃はうぜぇしきめぇけど、つるむのは楽し
い」
空我が言った。
「おぉ、これ聞いたらハル喜びそうだな」
俺は笑顔で言った。
俺は東雲洋介さんは?っと聞こうとしたが
答えがわかっているので聞かないことにした。
聞いたら絶対機嫌悪くなる……
「んじゃ…んー俺は?」
俺は空我に言った。
自分が好きかと聞くのは可笑しいと思うが、
気にはなっている。
すると空我は驚いた顔をした。
そして、そのまま黙った。
黙るなよ…
「なんで黙る?」
俺は苦笑いで聞いた。
すると、小さな声でうるせぇっと言った。
「逆にてめぇはどうなんだよ?」
空我が俺を睨みながら言ってきた。
俺はいきなり質問返しされて驚いた。
「小田さんはさっき言ったとおり、ハルはばかだ
けど以内といい奴だ、東雲洋介さんは俺は苦手
かな、空我は……」
俺は空我の話をしようとしてやめた。
なぜか、何を言っていいかわからなくなった。
なんでだ…別に嫌いとかではないはずなのに…
「俺がなんだよ」
空我がイラついた顔にハテナマークを
浮かべながら言った。
「っ、お前が俺の事言わねぇなら俺も言わない」
俺は子供かよっと自分で思った。
すると、空我はあっそっと言い黙り出した。
そして、お互いに無言のまま帰り道を歩いた。
なんで俺何を言っていいかわからないんだ…?
俺は全くわからなくて、空我の顔を見た。
すると空我と目があって、
俺はなぜか恥ずかしくなって目をそらした。
なに恥ずかしくなってんだ俺……?
俺はいろいろな疑問が浮かんだが、
今考えても無駄だろうと思い
考えるのをやめた。
一樹がその疑問の答えがわかるのは、もう少し先…
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