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「あ、ゴメンそんな怖かった?」
「......ん」
「やーんその顔やめて襲ってまう」
「お前マジでいい加減にしろよ」
この人はどうやら、俺と俺を取り巻く人間との関係がこじれてめんどくさくなるのが......好き、らしい。
それを見たいがために男の首元にキスマーク付けて、ちょっとヤバイ人なんじゃないかと今更思う。
「まきまきは今好きな人おんの?」
コイツのこの雰囲気の切り替えな。すっげぇよ。
「...居ないけど。......あっ、」
「おる?」
「お、同じクラスの......子、少しだけ気になる。」
姫宮さん。ごくごく普通の、女子。
「弱味げっと」
「は!?最低かよ!!」
「はっはっはwwその子の名前は?」
「言うわけねぇだろばぁか」
「まぁいいけどね。まきまきには普通の恋愛とかどうせ出来ひんし。」
「出来るわナメんなよ。」
「ますます面白くなってきたねー。いい感じいい感じ」
ニヤニヤしやがって...最低だな。ついでに言うがいい感じでも何でもない。
とんでもない性格だ。
「それさ、狂犬君は知ってるん?」
「狂犬君て誰よ。」
「まきまきのぉーお付きの人?赤髪のね」
「慎太郎のこと?なぜに狂犬...?」
慎太郎は、知ってるんじゃないかな。勘鋭そうだし。
「この前な、俺がまきまきに話しかけようとしたらメッサ睨まれてん。殺されるかおもた。」
「慎太郎が?そんな事するかなあいつ。」
「まきまきの前では猫被っとるからねー」
「猫!!あの変態が!?うそだぁ」
「まきまきの近くにおる奴はみーんな威嚇しとるねあの狂犬。りゅーくんは特にな。」
「......その、さっきも言ってたりゅーくんて......誰?」
なぜかその時、
しまった、聞いてしまったと後悔した。
この質問はいわゆるパンドラの箱かもしれない。
そう、思った時にはもう遅かった。
「鬼塚龍二でりゅーくん。まきまきのぉ......同居人?」
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