アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
11-1 (星side)にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
11-1 (星side)
-
すっごいびっくりしたけど。
白石さんの声、聞けて良かった……。
前髪ちょっとハネてるけど、これくらいなら何とかなるかな?
オレは左手で前髪を押さえつつ、右手に弘樹のスマホを持って、弘樹の元へと戻ろうとした……………けど。
あらぁー。
オレを囲っていた女の子達は、弘樹を囲って賑やかに話している。弘樹は女の子達の質問にとても丁寧に、和かにこたえていて、この間の踊り場でみた弘樹とはまるで違っていた。
弘樹って結構頼もしいの………かも?
でもこれじゃあ、スマホを返したくても返せないや。せっかく白石さんが気を利かせてくれたのに……。
ごめんね、弘樹。
オレ、迷惑かけちゃって…………。
弘樹の周りがおさまってから、返しにいくことにしよう。とりあえず教室戻って着替えないと。
教室に戻ると、西野君が可愛らしいお弁当を食べながら俺に話しかけてくれる。
「あ、青月くんやっと戻ってきた。一緒にお昼食べようと思って待ってたんだけど、なかなか戻って来ないから先食べてるよー?」
西野くん、待っててくれたんだ。
「ありがとうございます。遅くなってすみません」
オレは西野くんに謝りながら、着替えを済ませサンドウィッチを頬張る。
「ううん、気にしないで。それより横島先生なんだって?やっぱり髪、切らなきゃ駄目って言われた?」
白石さんには言えなかったけど。先生の用事ってのは前髪が長すぎるから、来週までに切ってくるようにって言うお話で。
実習中だけはちゃんとピンで留めるからって、わざわざ職員室まで行って、先生と交渉したけど結局駄目だった。
それがショックで、帽子被るのも忘れてトボトボ廊下を歩いてたら、知らない生徒さんにキミ可愛いって声掛けられて……。
はぁ………。
どうしよう。
弘樹にスマホも返さなきゃいけないし。髪も切らなきゃいけないし。
「……切らなきゃ駄目みたいです。調理学科は、衛生面に気を配れなきゃ駄目だからって。目にかからないくらいまでは切ってこいって。来週、もしまだ長かったら、俺がお前の髪切るからなって机の上のハサミ持って言われました……」
「うわぁー、横島先生ホント怖いんだね。女子生徒には1番人気の先生みたいだけど………」
「そうなんですか?」
西野くんはモグモグとお弁当を食べていたけど、急に真っ赤になって横島先生の事について話し出した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
133 / 917