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12-1 (星side)にしおりをはさみました!
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12-1 (星side)
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オレは横島先生の事を、ランさんと白石さんどっちにも話がしたくて、わざわざランさんのお店で話をしようと思ってたんだけど。
オレのその判断が、白石さんは気に食わなかったらしく………ランさんのお店のトイレに連れ込まれると、そのまま流れるように押さえつけられてキスされていた。
いつもより余裕が無さそうで、苦しそうな表情の白石さんに、オレは喋るなと言われて。ランさんのお店でこんな事しちゃだめだって思えば思う程に、オレのカラダは気持ち良くなってしまって。
そんなオレに白石さんは、追い討ちをかけるように耳元で囁いてくるから。オレは我慢出来ずに白石さんの口の中でイッてしまった。
白石さんは、俺の乱れた服をちゃんと直してくれて。頬に伝った涙も丁寧に拭ってくれた。ぎゅっと強く抱き締められた白石さんの髪からは、オレが大好きな匂いがして。
「星、ごめん。俺、お前の事すげぇー好きだ」
やっと名前呼んでくれた………。
ちゃんと好きだって言ってくれた。
オレ、それだけで幸せだよ?
白石さん……オレ、白石さんが本当に大好きなんです。こんなところでエッチな事出来ちゃうのだって、きっとそれは相手が白石さんだから。
喋るなって言われたけど、今なら声出してもいいかな?
「オレも……白石さん大好きです」
オレが白石さんの耳元に小さな小さな声で囁くと、白石さんはとっても幸せそうな顔をしてくれた。
嫉妬……だったのかな?
横島先生の話をしている時の白石さんは、つまらなさそーな顔をして煙草吸ってたし。
白石さんがヤキモチ妬いてくれてるなら、オレはとっても嬉しいのに。
オレだけの白石さんでいて欲しい。
「星、光達くるまでは、ランに何聞かれても黙っとけよ……って何も言わなくてもわかるか」
「?」
オレが白石さんと一緒にトイレから出ると、ランさんは電話で誰かとお話していた。
「………昌、お前あんま調子乗んなよ?分かってんだろーな?あ?うるせぇー。言う事聞けやクソガキがっ!!」
「白石さん………あれって本当にランさんなの?」
「俺も……あんなラン初めてみる……」
昌って言ってたから、電話の相手はどうやら横島先生みたいだけど、ランさんの豹変ぶりは恐ろしかった。
オレは白石さんと顔を見合わせて笑い合う。
ランさんが豹変中の間、白石さんは煙草を咥えながら、オレの手をそっと握ってくれて。オレはそんな白石さんの隣で、煙草吸う白石さんの横顔を眺めて真っ赤になっていた。
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