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0ー2
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【ウリエルside】
もう、何回目になるか解らない愛しい息子の誕生日。
生まれてきた事に感謝し、成長する姿に喜びを感じた。
そんな息子も三児の母親…。
親離れされたら寂しいですね。
「今年も綺麗に咲いたな」
「えぇ…」
「ハヅキが喜んでくれると我も嬉しい…」
「魔界帝国で白薔薇を育てる事が出来るなんて幸せです。今や私の楽しみです…」
コーヒーカップを持って来たゼウダーが私の横に座り、綺麗に咲いた白薔薇を見る。
この白薔薇は、ハヅキの誕生日にしか咲かない特別な花。私が品種改良した世界に一つだけの存在なのです。
「ー…葉の落ちる季節に咲く唯一無二の薔薇…」
白薔薇を愛でる様にゼウダーは青金色の双眸を細めた。
「良いですねぇ…。ハヅキみたいに生き生きしていて」
「あぁ」
「ふふふ…」
「ウリエル、ハヅキを生んでくれて有難う…」
大きな手が私の頭を撫でる。
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