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舌先に蜜を※
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「……ッ、はる、も、むりぃ……」
さっきまで散々強がっていた筈のイオはものの数分で弱音を溢した。
「はひらふり?」
「う、しゃべっ……なぁ」
俺の口の中でびくびくと震えるイオのものをそっと吸い上げて、ぢゅるる……とわざとらしく音を立ててから離す。
離れたくないと言わんばかりに銀色の糸が俺とイオを繋いで、厭らしくキラキラ光っている。
「はる、」
「なに?」
ふい、顔を逸らたイオの噛みつきたくなる耳は真っ赤に染まっている。
そのままからかって苛めるのもいいけど、今はやめとく。
少しの沈黙。それはぽつりと消えそうな声で言葉を紡ぐイオによって破られた。
「その、今日は俺も、する……」
「……一応聞くけど何を」
「……フェラ……」
辛うじて聞き取れた言葉は正直、イオの口から発せられるとは思わなかった。
それに、フェラをするなんて言い出したことも意外だった。
「なに急に、落ちてるものでも食ったの?」
「食ってねーよ!」
それから不満げにぷくりと突き立てられた唇が控え目に動いた。
「……俺だって、ハルに気持ちよくなってもらいてーもん……フェラくらい、出来るし」
これ以上、煽らないで欲しいのに。
無意識なのかそうじゃないのか、拗ねたように声を絞り出すイオにはぁと息をついた
「馬鹿。ほんと馬鹿」
「は、はぁ!?んだよいきなり「俺が気持ちよくないとでもおもってんの?」……え」
「正直、イオがあんあん言ってるだけで興奮して我慢効かなくなるし。初めてセックスした時は気持ちよすぎてやばかった。……本当は触れてるだけで余裕ないし、男同士のセックスだってネットで調べた。なのにいつも煽ってくるし、おまけにフェラ?ふざけてんの、殺す気かよ」
「え、あ、なんかごめん……」
色々本音ぶちまけてるけど、そんなのどうでもいい。
最終的にそれも忘れるくらい激しくすればいいんでしょ。
頭にハテナを浮かべている馬鹿にキスをして、アーモンドのような大きな瞳を手で覆う。
「幸せ過ぎて怖いからそういうの、いきなりはやめてくんない」
「っ」
柄にもなく顔が火照るから、イオの目を塞いでまた柄にもない台詞を重ねる。
「……ってことで、続き、する?」
もう我慢も限界なんだけど。
そんな意味を込めて言葉を落とせば、白くて噛みつきたくなるうなじがほんのり桜色を含ませた。
「す……する」
ああ。もうやめられない。
白いシーツに桜を散らすため、本人ですら知らない秘めたるそのうっすらピンクに色づく蕾へ、蜜を垂らした。
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