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管理人に話を聞く。
「可愛い子だね。にこにこ笑って、目が大きくて。あれは妹さん?中学生かな?」
管理人のじいちゃんは にっこり笑って言った。
いや、男なんですけど!
それに18なんですけど…!
うー、そんな訂正するまでもねーし。
じいちゃんお喋りだからなー。もし言ったら、1時間はお喋り止まんねーぞ。
と言う事で、曖昧な笑顔で乗りきった。うん。
「あいつ、具合悪かったんですけど…、どうでした?」
「んー、青い顔してたねぇ。タクシー呼ぼうかって言ったんだけど、大丈夫って。
迎えが来るのって言ったら、にっこり笑ってうなづいてたよ?」
なんだ…。
迎えが来てたのか…。
じゃあ、安心だ…。
適当に話を打ち切って、お礼を言って 部屋に戻る。
じいちゃん、暇な時付き合うからな。ごめんな。
そっか。
迎え 呼んだんだ。
昨日は、帰って来ないって言ってたもんな。
おふくろさんかな?
びっくりしたろーな…。
ん…待てよ。あの間はなんだったんだろ。
あっ!ひょっとして!
おふくろさん…いないんじゃ…!
うわ!抜かったー!
俺、両親と兄弟と おまけにじいちゃん、ばあちゃんまでいるから…すっかり抜けてた。
そうだよな、両親が離婚したり、死別したり…って、あるもんな。
うわ!どうしよう!
冬に謝んなきゃ!!
でも…冬は…。
冬は…。
冬…しばらく、公園には来ねーだろー、なぁ…。
はぁぁ…。
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