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秘密Ⅰ※
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※性描写があります。ご注意ください。
<56、秘密Ⅰ>※
「んっ、ふっあ」
「はぁ、いっくん」
「ん、ぁ……こー、ちゃ、」
両手を絡ませながら、夢中でキスをしていく。何度も味わった唇は甘く、中毒性があるような錯覚に陥る。
孝太郎は巧みに舌を動かし、俺の気持ちいいポイントのみを愛撫していく。
下唇を食んで、舌を中へ。上顎を丁寧になぞったあと舌を絡め取られくちゅりと合わせられる。飲み込めなかった唾液が口の端から垂れる。
一つ一つの行為が優しく、そしていやらしいもので、追い立てられるように快感が身体を走っていく。
孝太郎の癖なのか、キスの合間に必ず唇を離し、俺の顔をじっと見つめる。はぁ、とため息をこぼしながら、熱のこもった視線を落としていく。見た事のないその恍惚とした表情に見入ってしまう。
「……孝太郎、やらしー顔してる」
「……それ、お前だから」
「ひっ」
耳元で低い声で囁かれてまた背筋がぞわぞわした。吐息の熱さに驚いて首を動かすとその隙にと首すじのやわらかい所に舌を這わされる。
「あっ、ぅ、それ、やだ」
「やだって感じじゃないけど?」
「や、やだ、鎖骨噛むな、ひぁっ!」
鎖骨の特に皮膚の薄い部分を甘噛みされ、びくりと身体をはねさせ声を上げてしまう。孝太郎の大きな手が身体を這い快感に変わっていく。
孝太郎は慣れた手つきで俺のパジャマのボタンを外し、素肌を晒される。何度も見せた事があるはずなのに今更緊張して、身体を強張らせる。
俺の身体は脂肪がつきにくいのか、鍛えても薄い腹筋しかつかない。その腹筋の上に、一昨日蹴られたときの青紫色の痣が乗っている。孝太郎は一瞬辛そうに顔をしかめたが、話をわざとそらすように凹凸のない腹を撫でながら微かに笑う。
「樹、痩せてるな」
「う、うるさい! これでも食べてるほうだよ!」
「それはそうだけど。このままだと抱きごこちがよくないし」
「だっ!」
あっけからんといいのけるその言葉とは裏腹に、孝太郎の手はいやらしく俺の身体を這い回る。痣のところを丁寧に触る。狙ったように薄い皮膚の上にキスをされ、舌を動かされる。
孝太郎の手が胸の尖りにかすめるように触れる。くすぐったいはずなのに唇から漏れるのは甘い吐息だった。
「うぁ、くすぐっ、たい……」
「……樹ってもしかして敏感?」
「ばか、なにいってんだ、あっ!」
ぢゅうと乳首を孝太郎の舌先で緩急をつけて吸われ、もう片方は乳暈をくるくるとなぞるようにこねまわされる。次第に手に込められる力が強くなっていき、びくびくと反応してしまう。何も感じないはずの場所なのに、触れられた箇所だけ熱がこもる。焦れったいほどの刺激に下腹に熱が溜まっていく。もどかしくて膝をすり合わせると孝太郎はゴクリと生唾を飲み込んだ。
欲情しきった雄の仕草に自分も煽られてしまい、触れられるまま声を上げ続ける。
「ぅ、あっ、あっ」
「気持ちいい?」
「わかんな、あっ!」
孝太郎が膝でぐり、と股の間を刺激する。意地悪な顔で股間をゆっくりと押し上げられ、半分勃ちあがっていた自身が一気に硬くなっていくのを感じる。
胸を舌先で、股間を膝でぐりぐりといじめられ俺は弱々しく首を振った。
あられもなく口から零れる喘ぎをどうにか止めたくて、手の甲で口を抑える。
「あ、ふ、んんっ」
「声、我慢しないで。聞きたい」
「やだっ、絶対、いやだ!」
「……そうか。じゃあしょうがない」
そのまま段々と孝太郎の唇はキスを繰り返しながら下へ、下へと降りていく。不安になって呼びかけると唇に甘い甘いキスを仕掛けられて何も考えられなくなる。
やがて孝太郎は俺のズボンに手をかけた。ゆっくりとずらすようにして脱がせようとする孝太郎の意図をようやく理解して慌てて身体を起こす。
「おまっ……! 何しようとしてんの!」
「……何って、樹の舐めようかと」
「い、いいってば! 汚いだろ!」
「樹に汚いとこなんてないよ」
「バカ! ぅ、だ、からっ!」
「大人しくしてて」
文句は下着の上からなぞられた手によって封じられた。ボクサーパンツにくっきりと浮かび上がってしまった形を確かめるように手を動かされ、直接的な刺激にびくびくと背筋がわななく。
それでも下着越しの感覚はもどかしくて、早く直接触って欲しいと言わんばかりに腰が揺れてしまう。淫猥なその動きを孝太郎は嬉しそうに眺め、おもむろに下着の中へ手をいれた。そして腰が跳ねたと同時に片方の手で下着を下ろし切ってしまう。何も身につけていない陰部が冷んやりとした外気に晒される。慌てて隠そうと手を動かしても孝太郎はあっさりとそれを跳ね除け、股間に顔を寄せた。
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