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ゴールデンウィーク突入
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「よぉーし!頑張っていきましょう!!」
雄大は気合を入れて靴紐を結んだ。
開店
「おはようございます!いらっしゃいませ!!」
「いらっしゃいませ!!店内、新商品、多数入荷しております!」
「ごゆっくりどうぞ!!」
「気合入ってるわね、雄大君。」
パートの菊池に声をかけられ、雄大はようやく営業スマイルをきりりとした顔に切り替えた。
「気合入りまくりです!!今年は店長を頼ろうにも県外なんで、シニアマネージャーもいないし、クレーム来たら、僕が出ないといけないんで!!」
「あらー逞しくなったじゃない?今、この店のトップは雄大君だもんね!」
バーンと強く肩を叩かれ、ふらふらっとしてしまった。 「いってぇ。。」
「ゴールデンウィークはね、県外から来た人とか普段来ない人も多いし、混む時間も予測不可能だからやね!1日気を引き締めて頑張りましょう!!」
「おっー!」
と雄大も手を上げたが、なんだかトップの座をアッサリ奪われたような気分で首を傾げた。
「じゃ、私はレジに入るから、雄大君は補充してていいわよ。といってもすぐにお客さんに捕まると思うから、ややこしい問い合わせあったら、こっちに回して。雄大君は店全体を目を配っといて。お子さん連れが多いから、割れ物には注意するのよ。」
「はい!」
店長より店長らしい菊池の格好良さに首を傾げながら、顔を叩いた。
「よし、今から混むわよ!気合入れていきましょう!」
「ガッテンです!」
雄大と菊池はお互いに拳を握った。
「お疲れ様です。何してるんですか?ノベルティ届いてますよ。」
冷ややかな目をした上村が、細長い段ボールを抱えていた。
((そやった〜!ゴールデンウィーク間、ノベルティ配るんやったぁ〜))
雄大と菊池はがっくりと拳を下ろした。
((めんどくせーー))
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