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現実か?非現実か?
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「…んっ…」
ぼんやりと腫れた目で起きるとそこは知らない所だった。
「へっ…?」
白い壁と白い天井が目に入った。
アイボリーのカーテンからは光が外の光が漏れている。
身体に触れるのはグレーの布団。
「ここ…どこ?」
ぽかんとして頭を掻くと、自分が服を着ていないのに気がついた。
「!!?」
触るとやはり素肌に間違いなかった。
「えっ!?まさか!」
ばっと布団の中を見る。
「あっ…よかった。パンツは履いてる。。」
何故かホッとしてまたボンヤリしてしまった。
「ち、違う違う!履いてるって、下着しか履いてないし!服は?」
頭を振って周りやベッドの下を見るが、自分が着ていたカーキーのチノパンとボーダーの半袖シャツは見当たらない。
「夢…そう!これはきっと夢だ!」
雄大はパニックのまま、もう一度頭から布団をかぶった。
「これは夢だ…もう一回眠ればきっといつもの部屋だ!」
雄大はギュッと目を瞑る。
(あっ…でも今日休みだったけ?)
ガチャ
雄大は再び、布団の中で目を開けた。
「あれ?今、雄大君の起きた声がしたんだけど…」
聞き覚えのある声が更に目を冴えさせる。
(まさか…マジで…ここ…!?)
ドサッ
ベッドのスプリングが揺れた。
「……」
片方にベッド沈み、重みがかかっているのがわかる。
ドキドキドキドキ
シーツを伝って、心臓の音だけ聞こえる。
(苦しい…….)
胸が痛いし、食いしばる歯が痛い。
ギシリ
ベッドが嫌な音を立て、雄大の心臓は爆音となる。
パスン
布団の上から微妙な重みが乗っているのがわかった。
雄大は敷布団のシーツを顔を押し付けた。
(息が…)
息が乱れる。
「雄大君?」
すぐそば10センチ未満のところから声がする。
♪〜♪〜♪
(この曲!!)
ピッ!
(えっ!?)
「もしもし…」
雄大は急いで布団を剥ぎ取った。
「えっ!?それ僕の携帯…」
布団から急いで飛び起きると雄大の携帯を耳に当て、自分の携帯を左手に持った成康が見下ろしていた。
「おはよう。」
そう言って成康はパシャリとシャッター音を立てた。
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