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冷たい床の上
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「んっ!!」
雄大は両手を頭の上で固定されたまま、抵抗しようとしたが、腕なんか全然上がらなかった。
わずかに動く足をバタつかせていると右足を掴まれ、ガムテープで横にあった鉄製の棚にぐるぐる巻きに繋がれた。
「んっーーー!」
上に乗られた状態で左足だけではなんの抵抗も力も入らず、虚しく宙を切っていた。
「んー!んっ!」
床の硬さが頭に痛むが、雄大は必死で頭を横に振ったりした。
「…抵抗…しないで下さいね。」
上村の手が雄大の顔に触れた。
その手の冷たさに雄大は歯がカチカチと鳴りそうになった。
(怖い…)
雄大はありったけの左足で前のめりになっていた上村の脇腹を蹴り飛ばした。
「っ…」
上村の身体が少しぐらついた。
雄大は身体をよじったが、右足は繋がれている為、何の体勢も出来なかった。
バンッ!!
上村が雄大の顔の横の床に両手をついた。
「今、この状況は絶対に覆らないんですよ。」
強い眼。
いつもの強い眼差しではなく、もっと濃い何も許さないような眼。
雄大は身体中が恐怖で逆立った。
身体が床に沈み、首から寒気が全身に走り、その眼から逃げるように顔をそらした。
「………」
上村の沈黙に部屋の温度が下がる気がした。
カチッ
「!!?」
まさかと思い、少し顔を上げるとズボンのベルトが外されていた。
「んっ!んーーーー!」
いくら左足を動かそうが、身体をよじろうが、上村の手は止まらなかった。
「ぐーー!!」
ガムテープが少し剥げ、隙間から空気が入ってくる。
「うぐ!んっぐ!」
鼻で荒く息をするが、上手くいかず、息が詰まりそうになる。
ずるずるとズボンを引っ張られ、同時にパンツも下げされた。
下半身に床の冷たさを感じる。
情けなくて、辛くて、雄大は泣きそうになる目をぎゅっと閉じた。
局部を露わにさせられるとすべてをさらけだされた気分になり、抵抗する力も弱くなった。
(誰か…助けて…)
成康の携帯番号が頭に浮かんだ。
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