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体の痛みと相手の痛み
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「んっ!んっーーー!」
冷たいぬるぬるした感触が入っていく。
(気持ち悪い!!)
ガムテープが息苦しくて、雄大はふがふがと鼻で息をしていた。
下半身は力が入らない、上半身も重い。
ぬるい音が倉庫内に響いて、頭がおかしくなりそうだった。
「っつ!!」
上村の指が雄大の中をかき回すとある一箇所を触られた時、雄大の身体はビクッとした。
(あっ…何…?)
怖い感覚。
覚えてはいけないような感触に雄大は顔を背けた。
「……」
上村が何も言わずに見下ろしてくるのがわかる。
湿った抜ける音がして、雄大の下腹部が軽くなった。
(よ、よかった…)
もう何の力も残っていないように身体の力が抜けた。
雄大は顔を冷たい床に押し付け脱力まま、つい目を閉じた。
ジィッ
金属の小さな音がしたと思ったら、急に身体を引きずられた。
「んっ!!?」
目を開けると左足を持ち上げられ、その向こうにはズボンを下ろした上村が焦点の合わないような目でで雄大の秘部を見ていた。
「んっ…んっぐーーー!」
雄大は必死に大きく首を振った。
グンッ!!
「んっ….かぁ……」
一気に上村が中に入ってきた。
痙攣したようなビリビリとした感覚が身体中に伝わる。
「くぅ……」
痛みと下腹部の苦しさに涙が溢れた。
鼻での息が出来なくなり、引き攣るような呼吸になった。
それでも上村は雄大の中に自分を押し込んできた。
(もう….無理…)
身体が裂けそうな痛みに喉が裂けるような声を出したが、その声は外には漏れず、痛みだけが残った。
「はぁっ…はぁっ…」
高揚した息遣いの上村の顔がすぐ上にあった。
ビリッ
「いつっ….!!」
頑丈に貼り付けられていた口元のガムテープが剥がされた。
ピリピリとした痛みが走ったが、ようやく息が上手くできるようになり、つっかえながらも空気を吸い込んだ。
「はぁっ…んっ…上…村…もう…やめて…」
「ごめん、ごめんなさい、椿さん。」
「上……んっ!」
自由になった唇を上村の唇で塞がれた。
緩んだ雄大の口に上村の舌が侵入して、雄大の舌を奪うように絡めてくる。
と同時に上村のペニスが雄大の中の奥、更に奥を目指すかのように激しく突いてきた。
身体が裂かれるような痛みの感触と奥を突かれるとゾクゾクするような快楽にも似たような感覚で頭がおかしくなりそうだった。
「あっ!あっ!あんっ!」
唇を離されると初めて聞く恥ずかしくなるような淫らな声に雄大は唇を噛んだ。
「はぁっ…はあっ…椿さん…」
嫌な予感がした。
肩で息をする上村がトロンとした上気した顔で雄大を見下ろしてた。
雄大の中で上村のペニスが大きくなるのがわかる。
「やだ…やだ…やめて…」
雄大は泣きながら必死に顔を振った。
「ごめん…本当に…ごめん!あっ…」
グチュ
ドクドクした熱いものが中に入っていくのが分かった。
「あっ…あぁ…!」
上村の恍惚した顔を下から見上げながら、雄大は意識が遠ざかっていくようだった。
気がついた時にも下腹部が熱く、重かった。
もう何の抵抗も何の力も残っておらず、雄大はボロ雑巾のように床にへばりついていた。
意識を失っていたのはわずかな時間だったようで、薄っすら目を開けると、手のガムテープは取られた。
ビリッビリリ
という音が足元からして、見ると上村が雄大の右足に巻いたガムテープを剥ぎ取っていた。
ズボンも履かせてくれていた。
(身体が痛い。。)
上村への怒りがこみ上げてきたが、身体は動かなかった。
(ちくしょう…)
「すんっ…」
鼻をすする音がして、雄大は目を見開いた。
上村がガムテープを剥がしながら泣いていた。
雄大はその姿をぼんやりとながめた。
強いようで若い上村君。
自分の気持ちを思いっきりぶつけてきて、弾かれようが、遠くへ投げ返されようが自分の気持ちに正直な上村君。
僕はそんな君が羨ましかった。。その熱い気持ちに心が何度も揺れた。
君を好きになっていれば、もっと楽だっただろうに。
「上村君…」
雄大の声に上村はビクッと顔を上げた。
「椿….さん。」
雄大は怠い身体を何とか手で支えながら、上半身を起こした。
「もう行って。あんまり長くここにいたら、誰かが様子を見にくるかも知れない。」
「いいんです!俺は貴方を襲ったんだ。」
上村は意思を固くしたように口を開いた。
「僕が嫌なんだよ…」
上村がビっ!とガムテープを剥いだ。
「それは俺がこんな事しても、椿さんは関心ないって事ですか?無かったことにしたいって事ですか?」
荒々しく言い放つ上村に雄大はため息をついた。
「僕は上村君の気持ちには応えられないけど、上村君の想いは….痛いほどわかった。だから上村君を責めるつもりはないよ。」
正座をして俯いたままの上村は、よほど雄大より傷ついているように見える。
「身体を重ねれば、好きになるかもしれない。。」
上村は俯いたまま呟いた。
「……」
「好きになってよ…」
絞り出すような懇願に雄大は胸の苦しさを感じた。
「ごめん…僕はまだ君を好きにはなれないよ…」
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