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幸ちゃんを追いかけて体育倉庫に行くと、ちょうど幸ちゃんが扉を開けようとしていた。
止めようと思って足を踏み出した時、幸ちゃんの肩を誰かが掴んだ。
思わずさっと身を隠したが、向こうは気づいたようで。
幸ちゃんに何か耳打ちすると、すっと目を細めて俺を見た。
その顔を見てはっとする。
「神田光太(カンダ コウタ)……」
ポツリと俺の口から溢れた言葉を読み取ったようにヤツは、口の端を上げた。
そして、こっちを見たまま口を動かした。
――――――風紀室
俺は言葉を読み取った直後、体育倉庫に背を向けて走り出した。
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