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「……ろクン? おーいちーひろクーン」
「ひッ!?」
呼ばれた声に気がついた瞬間、思わず身体をぎくりとさせて悲鳴じみた声まで上げてしまった。
千丈もそれに驚いた様子だったが、すぐに優しい笑顔を浮かべてくれる。
なんだか恥ずかしくなった千尋の顔は見る見るうちに真っ赤になっていく。
「……驚かせてごめんね? 千尋クン、大丈夫?」
「……っ!? ……あ、ごめん……なさい……」
画面から視線を外したまま、千尋は首を横に振る。
「ううん。いいんだよ。気にしないで。……それよりも身体あっついね。DVD見て興奮してくれたのかな?」
抱き寄せられた千丈の腕が思いのほか逞しいのに優しくて、思わず服を掴んでしまう。
「ふふ、ほんとに嬉しいな。そんな反応返してもらえるなんて男優冥利に尽きるね。……ありがとう」
千尋の様子を見ながらぽんぽん、とあやす様に千丈は身体を叩く。
「でもそんな怖がらなくても大丈夫だよ。……ああそうだ、ねえ千尋クン?」
千丈に穏やかな声で囁かれて、千尋は小さな身体をさらに小さくしてしまう。
「逢ったばっかりでなんなんだけど、もし千尋クンが嫌じゃなかったら俺に千尋クンが気持ちよくなる相手をさせてくれないかな? 痛いことはしない。病気もないし、ちゃんと定期的に検査もしてるから安心してね。……でも千尋クンが嫌なら何もしないから嫌って言ってね?」
気持ちのいい手で頭を撫でられて、千尋は黙ったまま千丈にしがみつくように彼の服を握りしめた。
「……ち、ひろク」
「千尋でいい……。君付けいらない……」
握り締めた手を離して千丈の首に抱きつくように回す。
「俺も、千丈さんがいいなら……、千丈さんに気持ちよく……して欲しい……」
少しの音でもかき消えてしまいそうな声で千丈に囁いた千尋は、そのまま触れるだけのキスを千丈に与えてゆっくりと離れていった。
「じゃあ千尋、……ありがとね。二人でする初めてのことだから、大事にするよ」
俺もさん付けも敬語もいらないからね。
そう言って今度は千丈から千尋にキスを返した。
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