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【R18】25
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微かに開いた千尋の唇の間に舌をそっと差し込んで、舌先で千尋の舌を撫でる。
柔らかいのだが思っているよりもずっと熱くて、吐息も直接肌に感じる距離。
少しの間その感触を楽しんでから、名残惜しそうにもう一度唇を合わせてゆっくり顔を離した。
「千尋はこんなキスをする俺は嫌? ……さっき見てたあっちの俺の方がいい?」
穏やかに笑いながら自分と視線を合わせようとする千丈に、千尋は首を横に振ってからその視線から自分を外させるように彼を抱きしめる。
「俺は、……俺はどっちの千丈も……好き……。千丈は千丈だろ……?」
「ありがとう。すごく嬉しい、千尋」
その腕が嬉しくなって千丈も抱きしめながら、締めていたネクタイを緩める。
そして、手慣れた手つきでボタンを外していく。
抵抗をする暇もなくあっという間にシャツのボタンを外されたところで、千尋がくすくすと笑いだした。
「千尋……? ごめんね、くすぐったかった?」
「……え、……あ、ううん……」
服を脱がせることに躊躇のなかったことがおかしかったらしい千尋は、恥ずかしそうに顔を赤らめながら柔らかい笑顔でそれを千丈に告げる。
「気持ちよかったんだけど、なんかやっぱり慣れてるなと……思って……」
千丈も自分がやっていたことを思い出したかのように苦笑いを浮かべて、髪の毛を撫でるように頭を撫でた。
「ついいつもの癖が出ちゃった。……ごめんね」
謝罪の意味を込めたキスを千尋の唇に届ける。
「なんか嫌なことあったらやだって言ってね?」
小さく囁いてからもう一つキスを唇に届けられた千尋は、首を横に振った。
「大丈夫……。嫌なことなんてない……。そういうところも見られて俺も嬉しい……」
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