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【R18】26
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「ありがとう。その、全部出さないっていうのは無理かもだけど、あんまり出さないように気をつけるね」
そう言って「約束」とキスを唇に届ける。
触れるだけのそれは、微かに千尋の唇に熱を与えてすぐに離れた。
千尋はそのキスを貰ってごくごく小さく頷き、千丈の服に手をかける。
「千丈……、今度は俺が脱がせてあげる……」
「ん? ありがと千尋。でもまた今度する時お願いするね」
ちゅっ、とわざとらしく頬にキスで触れて、着ていたTシャツを脱ぐ。
現れた身体は、先ほどまでDVDで見ていた千丈のそれ。
しかし、その時から時間が経過していることもあるが、さらに身体が絞られているように見える。
「あ、っと……外れた」
「?」
声が上がって、千尋は千尋のほうに顔を向けた。
どうやら服を脱いだ瞬間にヘアクリップが外れてはらりと髪が落ちてしまったようだ。
だが、千丈は慌てた様子を見せずに慣れた様子で元のようにまとめ上げようとしたクリップを手に取る。
「髪の毛、切ろうかな。結構長くなったし……、邪魔でしょ?」
綺麗な髪の毛を邪魔そうに摘みあげて仕方なさそうに小さく笑う。
つやつやした髪は手入れがきちんとされているのが良くわかる。触り心地も良さそうなのは一目瞭然だ。恐らく枝毛など一本もないだろう。
その身体に見とれるように、まとめようとしていた髪の毛にゆっくり手を伸ばす。
いろいろな人に注目されるのはいいことだし、注目を集めるのもわかる気がする。
でも、同時に今の千丈を見られるのは自分だけなのだと思うと、ふつふつと独占欲がわいてくるのが自分でもわかった。
(きれいな髪……)
指先で撫でるように触れていると、千丈から穏やかな声が降ってきた。
「俺の髪の毛、気になる?」
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