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お、大人のキスう?
西島を見上げる可愛い小悪魔。
その可愛い小悪魔が大人のキスを要求している。
「ぼく…………子供じゃありません」
碧は西島に手を伸ばす。
本当はドキドキしていた。
拒まれるかも知れない。
まだ早いとか言われたら、なんてドキドキしながら西島に手を伸ばした。
碧の手は空を掴むようにヒラリと西島の鎖骨辺りへと舞い降りる。
白い蝶みたいにフワリと西島の目の前を通り過ぎた。
佐藤……………
ばか!
そんな事を言ったら………俺は、
「んっ…ふっ」
碧を引き寄せ西島は唇を押し付ける。
押し付けられた唇からヌルリとした温かくて柔らかいものが碧の口内へと侵入してきた。
その行為に声を漏らしたのは碧。
ぶちょ…………うの、舌が………
噛み付くようなキス。
絡んでくる舌に碧は戸惑ったが自分が望んだ事。
西島の首筋に両手を回した。
くちゅ、
くちゅ、………はあっ、
唾液が絡む音と互いの荒い息が浴室に響く。
西島の舌は激しく碧を求めて、彼の両手が自分の首筋に回されると碧の身体を抱きしめた。
何度も角度を変えてキスをする。
舌を絡める行為が初めての碧も西島の真似をするかのように絡ませて、………頭が真っ白になっていた。
部長、大人のキス………してるんですね僕。
西島の手を背中を滑り、細い腰を抱き寄せる。
部長、好きです!
大好きです。
言葉にしたい………
唇が離れた瞬間、
「好きだ」
そう言ったのは碧じゃなく西島だった。
好きだ………
耳元で聞こえた告白。
碧は、
僕も…………というつもりが、
「うわあ!さ、佐藤、な、なんで泣くんだー!」
言葉よりも先に涙が零れた。
「ご、ごめん、キス嫌だったか?」
ポロポロ涙を流す碧にオロオロする西島。
碧は首を振って、
「ち、ちが、ぼくも………ぼくも部長が好きです」
と、うわーん、と声を上げて泣き出した。
「さ、佐藤」
子供みたいに泣く碧を西島はぎゅっと抱きしめて、
「よしよし、いい子だ」
頭を撫でた。
「すき、だいすき」
西島の首筋に抱きついてワンワンなく碧。
可愛いなあっと西島はニヤニヤが止まらなかった。
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