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欲情
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「ふぅ~…」
我慢出来なくて風呂場でセックスしたのは失敗だったかも…。
ゴム無しでやったから、また四つん這いの恥ずかしい格好で後処理をされ、挙げ句に逆上せてまたベッドに逆戻り
冷たいタオルを額に乗せ、クラクラする頭を落ち着かせて何か情けない。
「温和…」
逆上せた俺を抱いて、ベッドに連れてきてくれた温和がペットボトルの水を持ってやってきた。
「千、水飲んで」
そう言ってペットボトルを渡すのかと思いきや、自分の口に含む。
近づいてきた温和の意図に気づいて、俺は口を開いた。
「んっ…」
温和の口から水が送り込まれ、喉の奥に流れていく。
もう水は無くなったのに、ピチャピチャと舌を絡められ唇が離れた。
「温和…もっと」
両手を伸ばして温和に強請る。
温和はもう一度水を口に含み俺に口づける。でもその唇はすぐに離れて行って寂しさが沸き上がった。
「はるかぁ」
さっきしたばかりなのに…温和が足りない。
でもそんな俺の欲望が叶えられることなく、温和が離れて行く。
「温和が欲しい…してくれないの?」
いつもは言えない、こんなセリフ。
今日の俺は変だ。自分でもわかってる。
こんなにしつこくしたら良くないってのもわかってるのに、止めることができない。
こんな風に我が儘言って、温和に嫌われたくないのに…
「どうしたの?今日は積極的だね」
温和が俺が寝ているベッドに腰掛け、頭を撫でた。
「わかんない。 でも温和が欲しい。
温和でいっぱいになりたい」
その気持ちが強くて、俺を突き動かす。
俺の見つめるその先で、温和が驚いているのがわかった。
「温和…」
もう一度両手を伸ばして、温和を求めた。
温和は俺の手を握り、キスを落とす。
「マンションに帰ろうか」
そう話す温和の瞳に、また欲情した。
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