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「空チャン、お久しぶり〜。あぁっ、相変わらず空チャンは可愛いわねぇ」
生徒会室のドアを開けると、俺がこの時間に来ることを予想していたのか、俺よりデカい男……いや、オネェに抱きつかれた。
「み、峰。苦しいんだが」
「っと、ごめんなさい。久しぶりすぎてテンションあがっちゃったの」
クネクネと頬を赤らめるこの男は峰元太。
生徒会副会長をしており、つい先日まで短期交換留学生としてアメリカにいた。
見た目はすごくイケメンなんだが、中身はこれである。
「空チャン、私がいない間きちんとご飯食べてたの?!すっごく細くなっちゃって。食べちゃいたい」
峰がオネェってことを知っているのは生徒会のメンバーだけで、一般生徒は知らない。
だから見た目に騙されてランキングに入ったこいつは最初、生徒会入りを拒否していたそうなのだが、俺が生徒会長をすることを知って態度を変え、副会長という座についてしまった。
「そんなことより峰、アメリカの話を聞きたいな」
どうやら俺は峰に好かれているようで、人がいても、いなくてもベタベタとそれはもうセクハラと言っていいくらいのスキンシップを───ゴホン。
「会長、これ溜まっていた書類。あとは会長印だけにしてあるから。確認してくれ」
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