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あれから何回ヤられたのかさえ分からない。
反応しない俺に呆れたのか、この空間から立ち去ってしまった。
やりっぱなしのままで、後処理なんて言葉しらねぇのかよ。
ドロりと穴から流れるものが気持ち悪くて、腹の中には何もねぇのに胃液だけが口から溢れてくる。
「あいつら俺を殺す気か」
目隠しはしっぱなし、腕は縛られたまま、身動き一つとれねぇ。
何時間も邪魔もなくこの空間にいれたことから、ここは空き教室か使われていない倉庫だと推測できる。
俺がトイレに行こうとしたのが木曜日の夜。
俺の感覚が鈍っていなければ、もうとっくに夜が明けて昼になっているはずだ。
空き教室や倉庫は金曜日の放課後に風紀が見回りをするから風紀に見つかることだけはどうしても避けたい。
「くっさ。何やねん、この倉庫……あ?」
ガラリとドアの開く音がした。
声には聞き覚えがあって、間違いなければ風紀に所属している不良の───。
「足立か」
「かい、ちょう?」
「悪いが腕を縛っているものを外してくれるか」
「……なに、なんでそんな冷静なん、自分何されたか分かっとるんか?!」
分かっている。
あいつが好きだからと、立てていたいらぬ操が壊されただけだ。
それだけ、なんだ。
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