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眠りの世界に誘わせて
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保健医×高校生
(悪夢、不眠、貧血)
※久々に書いたらなんだか(いつも以上に)文章が迷子です、すみません※
身体にかけられた薄めの掛け布団
パイプの入った枕に沈められた頭
大きな窓から入った木漏れ日がカーテンをすり抜けて柔らかい光を作り出し
そよっと風が吹いてクリーム色のカーテンが揺れている
また、か……
そう思うとはぁと溜息を零す
「また、寝れてないでしょ。」
俺が目覚めたのに気付いたか
ざっと音を立てカーテンを開けられてそんな声
「そんなことないよ。」
一気に目に入った照明の明るさに眩しさを感じて
手で光を遮断しながら開いた目を軽く閉じる
「嘘。くまが深くなってる。」
カーテンを閉められると
目の前にかざした手を取られ
顔を覗かれる
じっと見つめる先生の目が痛い
「気のせいだよ。」
「気のせいじゃねぇだろ。また倒れたくせに。」
握られた手を振りほどいて
先生から目を背けると強めに言われて
むうっと唇を尖らせた
「まだ、寝れないか??」
ぎしりと音を立て
先生がベッドの淵に座る
眉根を垂れて心配そう言うと
俺の頭を優しく撫でる
あ…心地いい……
先生の愛撫の優しさにうっとりと目を閉じる
本当に、まだ…なんだよな……
目を閉じれば今でもはっきりとまだあの光景が広がるんだから
気が付けばそのまま眠りにつけていたらしい
瞼の裏に蘇る光景に、映像にはっとして目を開く
がばっと起き上がれば
全身汗でぐっしょりと濡れて
息苦しい
空気を吸うの??吐くの??
どうすれば苦しくないの??
分から、な、い
分からないけど
「大丈夫、大丈夫……大丈夫だから、息を俺に合わせて……」
俺の名を呼ぶ声とそんな言葉
ぎゅっと抱き締められて
背をゆっくりと摩られる
吸って、吐いて
ゆっくり、そう、ゆっくりでいいから
それに合わせて息をする
肺に空気が入る気配
少しほっとして俺を抱く先生をぎゅっと抱き返す
震える指、流れる涙
いつまでこの記憶は俺の中にあるの??
お願いします
お願いだからこの記憶を俺から消してください
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