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98話
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「おっ、薫ー。部長とは上手い事いったんやなぁ」
「あっ…先輩!…えっ!?何で分かるんですか!?」
そう、まさに一ノ瀬の言う通り。
あの後最後までするかと思ったのに戌井が、
『続きはまた家でね』と、途中で止めてしまったのだ
最後までするって言ってたから
期待し過ぎた僕は呆然としていた
でも気分は良くて、つい口元が緩んでしまう。
「顔に出とるから直ぐ分かったわ、良かったやん」
「えっ本当ですか……あの、先輩ありがとうございました。本当にありがとうございました!」
「ええよ、そんな頭下げやんでも」
「いやもうこれじゃ足りないくらいです…!」
「ええってー、とりあえず仕事戻ろ」
「はい…っ!!!!!」
よし、と意気込み
いつもより俄然やる気に満ち溢れて
時刻を見ると作業が10分前には終了していた。
♩〜♩♩…
「誰だろ…………ぁ、将洋さん」
相手は戌井だった
内容を確認すると、また口元が緩んだ
そした図々しくも下の名前で呼ばせてもらった
いつまでも"部長"は嫌らしい
『今日の晩飯、なんか食いたいものある?良かったら薫ちゃんの好きな物作るよ』
!?!!
将洋さんが僕に…!?
というか、手料理…!?!!
何でも出来るんだなぁ…
緊張で震える指先で文字を打ち込んでは消して
新たに打ち直して納得のいく返信に少し時間がかかった。
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