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俺は浮かれていた。
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それから遊びに遊んだ。昼飯食べて、ゲーセンで対戦して。プリクラ撮って。
夏の服まで選びに行った。アキくんは自分の服にこだわりがあって、一つのブランドの物しか着ない。だから俺の服を一緒に選んだ。
……まぁ、アキくんは他人の服を選ぶセンスが壊滅的に無いから、俺に選んでくれた服はひどかったけど。
なんか昔に戻ったみたいだった。俺とアキくんが、いつも一緒にいた頃。……お互いが、お互いの一番だった頃。
「アキくん、次何するー?」
「せっかくだし、ボーリングも行っとかね?久しぶりにやりたい」
「いーね、負けないよ?」
「言ってろ、そう簡単に勝てると思うなよ?」
言われなくても、そう簡単に勝てるとは思ってない。でも、ワンチャンあるかもしれないし。
二人で、ボーリング場に足を向けたときだった。
「あーっ!アキくん!」
女の子の高い声に、俺は今日初めて嫌な感じを覚えた。
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