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油って必要だよね
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「黙れ……面倒くせーから、端的に言う。
新しい講師の先生がいらっしゃった。
見て驚きやがれ」
「なんだよー……講師かよ。ダセー」
「どーせ又、男だろ!もういらねーよ」
「阿部セン、カーチャンでもいいから
連れてきてよぉ、遊んであげるしぃ。
何なら、桐江が口説くって言ってるよー」
「うわ!マジか、節操ねー!
さっすが、桐ちゃーん!!」
クラスが笑いでどよめいた。
言ってないから。
いい加減、女=俺って公式やめて欲しい。
皆の興味が一気に阿部から離れようとした
その時、ゆっくり入って来た講師に
俺を除いた全員が悲鳴というか
阿鼻叫喚というか、さっきとは
比べ物にならないくらいのどよめきが起こった。
何で俺以外かというと
その時、俺はちょうど消しゴムを落として
拾っていたからだ。
「き、き、き」
前の席の鈴木が油を差し忘れた
機械のような声を出している。
「鈴木?知らなかった、
……お前ロボットだったのか?
何?油か?油、欲しいのか?」
「き、桐江!前!前!前見ろ!!」
後、小さい声でお前、後でコロスと
聞こえた気がした。
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