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新しい仕事
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……あ、れ…いつの間にか眠っちゃったんだ
目が覚めると空には太陽が登っていた
って事は、蒼も帰ってきてるな…
………此処でめそめそしてても何にもならないよな…とりあえず蒼のとこに行くか………
綾瑠はベッドから降り、目を擦りながらリビングに向かった
綾「…蒼ー……」
蒼「おー、起きたのー?」
綾「うーん…」
蒼「ほーら、ココア入れたからそこ座りなよー」
綾「うーん…あ、牛乳お…」
蒼「ミルクたっぷりでー、砂糖も入れるー」
綾「流石w」
綾瑠は蒼から温かいココアを受け取り、マグカップに口をつけた
なんで、コーヒーとかじゃなくてココアなのか不思議に思った奴!
これには理由があるのだ!理由は苦いのが嫌いだからだ!納得したか!
……あー、朝から疲れた…
蒼「何年親友と幼馴染みやってると思ってんのー?
……んで、何があったのさ」
綾「なんで?」
蒼「お前がここ来るのは1人でいるのが嫌でー、
どうしたらいいかわからなくてー、
何かあった時だからねー」
綾「……………」
蒼ってこういう所鋭いよなぁ…まぁ、実際にそうかもしれないけど…
蒼「何でも言ってみなー、ちゃんと聞くからさー」
綾「………あのさ…」
蒼「うん」
綾「結構前に話した双子の兄ちゃんの話覚えてるか?」
蒼「あー…うん、なんとなーく……ね」
綾「その兄ちゃん達に会ったんだ…」
蒼「へー、良かったじゃーん!
いつ会ったのー?」
綾「昨日の夜、蒼が帰った後かな…」
蒼「わー、そんな遅くに来たのー?なんでー?」
綾「実はな……」
綾瑠は昨日あったことを全て話した
だが、2人の正体や能力は話していない
もちろん自分の死の事も
蒼「そりゃあ…大変なことになったね…」
綾「俺、そんな大金持ってないし稼げねぇよ
……どっかいい店ない?…」
蒼「んーじゃあー、ウチで働くー?」
綾「えっ!」
蒼「綾瑠ー、今さー、
ぶっちゃけ月いくらぐらいでるのー?」
綾「え、えっと…ごめん、紙とペンくれ」
蒼「いーよー………はい、どーぞー」
綾「さんきゅ」
えっと、此処ではこれくらい稼いでて…此処は、これぐらいだったよな…
綾「はい、こんなもんだったはず」
綾瑠から紙を受け取った蒼は金額を見て言った
蒼「んー、こんくらいだったらさー
同じ日数と時間で倍は稼げるよー
まぁ、指名数にもよるけどねー」
綾「マジで!?」
………指名数……か……
蒼「マジよー、一応支配人なんでね、
給料くらい把握してるよー」
綾「そうか…」
蒼「どーするー?」
この際なに振り構ってらんないよな…
綾「…蒼、頼めるか?」
蒼「いーよー、ちょうど人足んないしー」
綾「でも、それだとインフルの子が復活するまでだよな?
昨日のボーイは求人してないって言ってたし」
蒼「あー、それ気にしなくていーよー」
綾「そうなのか?」
蒼「そーそー。それはねー、昨日の
営業終了時までの話ー」
綾「?」
蒼「ウチはねー、1番稼げなかった子。つまりー、
1番指名が少なかった月が3回になったら
強制的に辞めてもらうルールなんだー。新人は別ね
ちょーどそれが昨日だったから、空きがあるよー
プラス、インフル6人いるしねー
どの道人手不足なんだー」
綾「やっぱり女装しないと駄目なのか?」
蒼「そーだよー
それにー、俺この前も頼みに行ったじゃーん」
綾「……ああ……だったな…」
蒼「うちはトップになっていけばいく程
ボーナスも出て金額もアップするしー、
今の綾瑠にはおいしー話だと思うけどねー」
確かにそうだけどよ………
綾「バレたらどーすんだよ」
蒼「そこら辺はへーき、へーきー」
綾「なんでだよ」
蒼「このビルのオーナー兼、取締役がおーけー
すると思うからだよー
ちなみにオーナーはねー、取締役って呼び方が
堅苦しくて嫌なんだってー。でも、トップだからさー
そういうわけにもいかなくてねー、
だからオーナーって呼び方に折れてもらったんだー」
綾「…へー……」
どんな人だろう…まぁ、このビルまるごとそいつの物だしすげー奴なんだろうけど
蒼「じゃあー、アポ取ってー、
準備したら早速オーナーのとこ行きますかー」
綾「えっ!?そんなすぐ行くのか!?」
蒼「だってー、やるなら今日から出てほしーしー、
ドレスにウイッグ、
メイク道具も揃える必要があるからねー」
綾「……分かった。けどよ、今のバイトすぐに
辞められるか分かんないから最初はあんま無理だからな」
蒼「分かってるよー。それでもー、初任給は今の個々の
給料より多分多いと思うから安心してー」
な、なんかちょっと複雑……
蒼「綾瑠ー」
綾「あー?」
蒼「今からアポ取るからー、しぃー、ねー」
綾「はいよ」
蒼「…………あ、もしもしーオーナー?」
はぁ、自分より上の立場の奴にもあの口調かよ……仕事できてあのルックス、しかも気配りとかできてんだろうから何の問題もないんだろうけどよ……
何となくしか思い出せないけど、俺も父さんみたいに背が高くて、かっこよかったら良かったのにな…背が高くなる方法とか聞きたかったなー
…………なんで死んじゃったんだよ……
父さん、母さん……なんで俺を残した…
なんで………
蒼「??るー?おーい、あーるー?」
綾「おわっ!?びっくりした…な、なんだよ」
蒼「あーぽ、取れたから行くよー」
綾「この格好でか!?」
蒼「へーきへーき、いつものことだからー」
綾「へ、へー……」
蒼「じゃあ、行こー」
ココアを飲み終えた綾瑠は、部屋着のまま蒼と一緒にオーナーのいる部屋に向かった
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