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買い物 3side風翔
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時間は少し前に遡り、場所はスーパーの中
俺も行く、と言って綾瑠に付いていこうとした風翔だったが…
成「ちょい待ち…豹の御霊」
風「!?」
成「こんな人の多い所で獣のオーラを
無闇に出すもんやないぞ」
…なんで知ってやがる…何者だコイツ……
成「同種やからに決まっとるやろ?」
コイツ!読みやがった!!!!
風「…同種ってどういう事だ」
同種だなんて今まで聞いたことねぇぞ
成「そのまんまの意味や、これ以上は此処では話せん」
風「チッ……」
成「せやからこれ、渡しとくな」
渡されたのは1枚の紙切れで、数字が書かれていた
成「俺の電話番号や。あんたら双子の
都合のいい時にかけて来(き)いや」
コイツなんで双子って………
成「言ったやろ?同種やからやって……ほな、またな」
風「おい!」
成希は風翔とすれ違いながら
成「はよ、あーちゃんとこ行きぃや……風神さん
雷神の方にも、ちゃあーんと俺のこと伝えとき」
風「な!?」
成「おっ、あったあった!
俺の好きなキュー○ーマヨネーズ」
成希はマヨネーズを手に取り、綾瑠とは反対の方向に歩き出した
風「おい待て!」
成希は風翔の言葉に振り向き、一言だけ発した
成「連絡待っとる」
………ほんとに何者なんだ、お前は……
風翔は成希の後ろ姿を見ながらその背に無言で問いかけた
その後ろ姿は返事をすることなく見えなくなった
風翔はモヤモヤしながらも向きを変え、綾瑠のいるレジに向かった
なんでアイツは知っていやがった……同種って何だ…
豹の魂を持っていることも…双子ってことも…
雷神風神だ、ってことも………何でだ…
………クソッ!考えても埒があかねぇ…兄貴に言わねぇと…
考えながら歩いているうちにレジの所に着いた風翔はまだ列に並んでいた綾瑠の隣に立った
綾「あっ!風にぃ遅いぞ、何してたんだよ」
風「ちょっとな…おっ、これも追加で頼む」
綾「何で?」
風「何でって、トッ○美味いから」
綾「飯はろくなもの食ってないくせに」
風「別にいいだろ?」
綾「はぁ……分かったよ」
風「ありがと、じゃあ俺はレジの向こうで待ってるな」
綾「分かった、でも袋詰め手伝えよ?」
俺は分かったと綾瑠に言って、待っている間に雷翔にLimuで成希との事を伝え、今夜この事について話したいとも伝えた
それはすぐ既読になり、返事は短く「分かりました。綾瑠には気づかれないように」とだけ書かれていた
※Limu…私達のLIN○と同じ
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