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成希の正体 3
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風「な!?神の生まれ変わりだって!?」
成「せや。まぁ、蛇神(じゃしん)でも
蛇神(へびがみ)でも好きなように呼んでや」
成希はしかも、と言葉を続けた
成「あんたらが生まれる800年くらい前から
この世界におるからの、歳も俺の方が上やな」
雷「と、言うことは…貴方も不老不死なのですか?」
成希は雷翔の言葉に首を横にふった
成「いや、歳は21?あたりで止まっとるやろうから、
不老は合っとるが不死ではないな。多分」
雷「そうですか…」
成「それと、これを先に言っとくわ」
成希はさっきまでの笑顔を消した
成「綾瑠は俺の命の恩人や。せやから、綾瑠に
危害を加える事も綾瑠が悲しむ事も、俺はせぇへんよ」
雷「それは信じてもいいんですか?」
成「信じられんなら、今此処で誓おうか?
俺は何があってもあんたらを裏切らんよ
その証明に、今あんたらの目の前で
腕の1本でも切ったろか?」
雷「いえ、そこまでしなくていいです」
成希は、ほな、信じてくれるか?と首をかしげた
2人が顔を見合わせていると、ずっと黙っていた蒼が声を発した
蒼「信じていいと思うよ…彼から出ているオーラは
少しだけ2人に似ているし、嫌なもの見えないからね」
成「おっ、流石神の目やな!……けどな、
そないたくさん目に自分のオーラ集めまくって
眼を赤く光らせられとったら、落ち着かんわ
せやから、少し弱めてくれんか?」
3人は不思議に思った、何故なら3人から見れば蒼の眼は黒のままだからだ
成「あー、あまり外に放出しとらんからあんたらには
見えにくいんやな。こいつの眼は今な、
真っ赤に光っとんねん。この光が強ければ強い程
小さなオーラ、念をも見れるようになるんよ
神の生まれ変わりやったり、神やったら
他人のオーラのぐらい誰でも見れるで」
成希は2人を見ながら説明した
成「お2人さんは神の力だけがある状態やからオーラは
そこまで見えへんのやな」
同種って言い方は語弊があったか?と呟いた
それして蒼を見て言った
成「蒼…やったか?俺はここまで神の目を
使いこなせる奴を見たのは初代以外初めてや、
生まれ変わる前も含めてな……せやけど、お前…
力が欠けとるぞ?それはどうしたん?」
蒼「かけてる?」
3人は顔を見合わせた
蒼「成希さん、俺は高校生の時にトラック事故に
巻き込まれて、それから使えるようになったんだ
だけど、最初からオーラとか念しか見えなかったよ」
成「んー…変やな……」
雷「何がおかしいのですか?」
成「あー…いやな、本来の神の目やったらオーラや念は
勿論やけど、自分が見たいと思うものが見れる
千里眼も一緒になっとるはずなんや」
3人「!?」
成「ん?その驚き方…何かあるんか?」
蒼「…………成希さん……俺、さっき事故に遭った…
って言ったよね?」
成「ああ、言っとったな」
蒼「弟も…一緒だったんだ」
成希は眉を顰めて言った
成「その言い方から見ると、蒼の弟さんが
千里眼を使えるんやな?」
蒼「うん…でも、使えるのは左目だけ
色も赤くなるのは千里眼使っている時だけで…
あ、勿論左目だけだよ。右目は使っていてもいなくても
一切変わらないんだ」
成希腕を組みうーん、と唸った
風「力が分かれていたら何かまずいのか?」
成「そないな事はあらへんと思うけど…此処にその
弟さんを連れて来てもらうことは可能か?」
蒼「ちょっと待ってもらえるかな?」
蒼は立ち上がり部屋の隅の方へ向かい、電話をかけた
成「さて、今のうちに……先にお2人さんに
言うことがあるんよ
蒼とかにはあんたらから後で伝えといてな」
雷「それで、その内容とは?」
成「綾瑠の事や」
2人は綾瑠の名前を聞いて身を固くした
雷「綾瑠が……何か?」
成「綾瑠の命が狙われとる理由、知っとるか?」
狙われてる理由…それは2人が、今1番知りたい事だった
風「お前はそれを知っているのか!」
成「ああ、知っとるで……この姿になる前からな……」
雷「それは……」
成「綾瑠の命が狙われとる理由は、
綾瑠の前世にかけられた呪いが原因や」
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