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脱出後
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双子は宙に浮いたまま直ぐに止まり後ろを振り返った
風 [……はぁ…出れたのか?]
だが、あの廃工場は跡形も無く消えていた
魁「………ギリギリセーフ?」
雷 [……みたいですね]
蒼「何も無いね、嫌なオーラも成希のオーラも…」
風 [あいつのオーラもか!?]
蒼「…うん………」
風 [マジかよ…]
魁「まさか…死んd…」
成 [おいおい、勝手に殺さんでくれへんかな?]
見上げるとあの大蛇が浮かんでいた
蒼「何で…」
成 [オーラが見えへんかって?]
蒼は直ぐに頷いた
成 [俺は蛇神やで?簡単に言えば蛇や蛇、蛇は相手を
欺けてなんぼや。800年も生きてりゃこれぐらい
普通やと思うで?それに蒼、お前は最初から気づいてた
はずや]
蒼「…………」
雷 [何を…]
成 [あの廃工場は俺が作り出した幻って事や]
あ、幻=オーラ塊な、と付け加えた
風 [幻だと!?]
成 [いちいち驚き過ぎやで、風神]
雷 [蒼、説明できますか?]
蒼は少しは躊躇いながらぽつりぽつりと話し出した
蒼「あの廃工場が見えた時から何か…現実とは違う
感じがしてさ…ちょっと気味悪かったんだ……
なんて言うのかな……ざっくり言うと…夜の墓地、
みたいな感じかな?」
蒼は、んー、説明難しい…、と唸った
魁「わーお……なんだよそれ…しかも墓地って…」
蒼「確信が無かったからさ…曖昧なことを
言って2人に迷惑をかけるわけにもいかなかったし……
それに、来た時は成希のことで2人とも
ピリピリしてたからさ…尚更、ね…」
蒼は苦笑しながら言った
蒼「ちゃんと言わなくてごめんなさい。雷翔、風翔」
雷 […いえ、気を使わせてしまいすみませんでした
私達も、もう少しオーラに敏感にならないとダメですね]
成 [せやなー、あの雑魚の気配もオーラもあそこまで
近づかんと分からんぐらいやからな、見えへん分
体で察知せんとな。守れる者も守れへんで?]
風 [近いって言ってもよ、
まだ100mくらいは距離があったぞ?]
成希は風翔の顔をじっと見た
成 [お前らはまだ出くわしたことが無いんやろうけどな
その100mを0.何秒で移動する奴もおるんやで?
そしたらどうするんよ?]
風 [だけどよ…見えない所にあるオーラを感じろなんて、
どうやりゃいいんだよ。しかも遠距離。
視野に入ればある程度は見えるけどよ…]
成 [少しは自分で考えんか]
雷 [私達も挑戦はしてみたんです…ですが、出来なくて…]
成 [雷神、お前もか…]
魁「成希、俺にもコツを教えてよ!蒼にばかり負担を
かけるのは…もう、嫌なんだ……」
成希は、はぁーっと長い溜息をついた
成 [ったく、しゃあないなー…ちっとだけ教えたる]
魁「本当!?」
成 [味方に嘘はつかへんよ。せやけど……]
風 [けど何だよ?]
成希の体が霧の様なものに包まれ、次に晴れた時には人の姿に戻っていた
成「人の姿で何処か落ち着いた場所でがええわ
蛇の姿はあまりせぇへんから体がムズムズして嫌なんよ」
雷 [……人の姿で飛べるんですか?]
その言葉に成希はあんたらは無理なんか?と質問し返した。雷翔と風翔はほぼ同時にそれに頷く
成希は頭に手を当てまた長い溜息をついた
成「俺の作った幻と結界の外に出れたから、
ある程度は大丈夫やろうと思っとったけど……
違ったみたいやな…全然使いこなせてへんやんか」
まぐれか?運か?どっか綻びとったんか?まぁ、あの雑魚が入って来たくらいやから綻びとったのかもな…とブツブツ成希は言った
魁「結界?」
成「ん?ああ、結界見たことないんか?」
成希は右手の手のひらを上にして、界、と言った
すると、何も無かったはずの手のひらの上に立方体が浮いていた
成「これが結界の基本の形や、何らかの能力を持って
おってある程度扱えておったら出来るはずやで?」
あと素質もあればの、と付け加えた
魁「カイ、って言うの?」
成「界や、界!結界の界や。…まぁこんなのも含めて
色々教えたるから、落ち着ける場所に行こうや」
5人は止めてあった車とバイクの前に降り、雷翔と風翔は人の姿に戻った
すると蒼がえっ!?と驚いた声をあげた
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