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当日 3
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水「よしっ!完成だ!目を開けてみよ!」
蛇神はゆっくりと言われた通りその瞳を開いた
蛇「………誰だ?」
水「お前だ」
蛇「これが……?」
水「そうだ」
蛇神は鏡に映る自分に唖然とした。それもそうだろう。普段の蛇神は凛としているが、どこか儚げな所があった。しかし今は、凛としている所は変わらないが儚さが消え、華やかさで溢れていた
蛇「本当にこれが…」
まだ信じられないという顔をしている蛇神をみて水神は大きく溜息をついた
水「何度も言うておるだろう
今此処に映っておるのは正真正銘、妾の愛しい奴だ」
水神は綺麗だぞ、と言って後ろから抱き締めた
水「流石は妾の子であり、旦那となる者だ」
……これで髪と瞳の色が変われば水神のような見目になるかもしれぬな
水「確かにな。だが、背の高さと声は変えられまい」
蛇「ハハッ…その通りだな」
水「そろそろ舞台に向かうとするか」
蛇「ああ」
蛇神は、スッと立ち上がった
水「ほれ、神刀と扇だ。身につけよ
ベールは向こうに着いてからな」
もうすぐ始まる…予定だとあと数時間後か……
水「早く行こう。入口で焰とルフスが待っておる」
蛇「ああ、今行く」
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
焰「………お前誰だ?」
蛇「昨夜もあっておるだろう?」
焰「んな事分かってるわ!お前変わりすぎだろ」
蛇「それは私が一番思っておる」
ル「わー、すっごい綺麗」
焰「あのなぁ……はぁ、まぁいい。行くぞ」
そう言って焰は背を向け飛んだ
焰「蛇神、お前の舞台は桜並木だ
ちょうど今は満開の時期でな。お披露目会には
もってこいの場所だ」
蛇「そうか…」
そこで皆の前で挨拶をするのだな…しっかり務められるだろうか…
水「蛇神、お披露目会が終わったらそこで
桜餅でも食べよう。確かお前の好物であろう?」
蛇「へ?」
水「そう心配するな。お前になら出来る
桜餅を食うためにやると思えば簡単であろう?」
焰「水神さんよ…一応これすっげぇ大切な式の
1つなんだけど?」
蛇「ぷっ、アハハハッ……」
ル「蛇神殿?」
蛇「確かにそうだな」
焰&ル「はぁ?
ええっ!」
蛇「さっさと終わらせて水神の作った桜餅を
たっぷり、のんびり食べるとするかな」
水「そうと決まったら早く行くぞ、蛇神」
蛇「ああ!」
蛇神と水神はふわりと舞い上がり焰とルフスを追い越して桜並木に向かって行った
蛇「焰、お主も早う来い!置いて行くぞ!」
焰「おいおい、それはないだろう…」
焰は呆れた顔をしながら2人の後を追った
ル「……焰様…楽しそうでなによりです
貴方様は……辛い思いを十分して参りました…
その様な貴方様が再びあの様なお顔と
お心で居られること、
このルフスとても幸せに思います
貴方様は畏まった話し方を好まないので、
普段はあの様な口を聞いてしまっていますが、
僕は貴方様の幸せを常に願っております」
ルフスは焰の後ろ姿を見ながらそう願った
焰「おいルフス!そこで何してる!
さっさと来ねぇと置いてくぞ!」
ルフスはクイッと口角をあげる
ル「言われなくてもずっとあんたの側にいるさ!」
そう言って焰の元に向かったのだった
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