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月島→黒尾→木兎→←赤葦
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月島side
-バシィン
そう音を立てて床に跳ね返ったボールが
僕に当たった
しかも避けたものの避けきれず僕はその場に倒れ込んでしまった
…みっともない
立ち上がろうとしても立ち上がれない
不思議に思っていると足と頭に激痛が走った
足は倒れ込んだ時に少し捻ったっぽいかな…
頭は打ったかも知れない…
『ごめんな、大丈夫か?』
『はい、大丈夫で…』
″ 大丈夫です ″ と言いかけて僕は言葉を止めてしまった
声を掛けてきたのはあの人だった
『痛いとことかねぇか?』
『あ、はい』
立ち上がろうとしても立ち上がれない
僕が少し焦りながら立とうとしているとあの人は肩を貸してくれた
『医務室まで運ぶからな』
『…ありがとうございます』
『おう』
迷惑を掛けてしまった申し訳ない気持ちと
少し嬉しい気持ち
今とても複雑な感情だ
それと同時に
これはチャンスだと思った
話しかける、絶好のチャンスだと
『あの…』
自分から話しかけるなんて
本当に僕はあの人が好きなんだと思った
叶わなくてもいい
だから、せめて後悔しないようにしたかった
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