アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
尊敬と恋愛の境界線
-
朔間先輩は とにかくカッコ良くて俺の憧れだった
あんな風になりたくて
同じユニットに入れた時は 本当に夢みたいだった
なのに 今目の前に広がるこの光景は何だ⁇
「ひぃー‼︎ 止めて下さい‼︎」
同じ一年の奴が
乱れた服そのままに 軽音部の部室から飛び出してきて
嫌な予感を抱えながら そっと中を覗き込んだ
「…チッ ちょっと位で ピーピー喚きやがって…」
棺桶の淵に腰掛けながら 口元を拭う朔間先輩
その姿は夕日の光を受け 神秘的な色に染まっていて
いつにも増して神々しく見えた
「ん⁇ 晃牙⁇ 何で居んだよ…」
「あ‼︎ すみません‼︎ 部室に忘れ物を…」
「…あっそ」
訊いてきた割に興味無さ気
先輩は俺に背中を向けると 棺桶の中に入っていった
俺は部室に足を踏み入れると 鞄の紐を握りしめながら
その姿に視線を移した
「…あ…あの…さっきのヤツって…」
「ああ⁇ 何か俺様の事好きだとか言うから
抱いてやるついでに 少し血吸おうと思ったら
『何すんですかー⁉︎』って騒ぎながら出て行った
意味解んねぇだろ⁇
まっ アイツ 錆臭さ凄かったし 飲む前に吐いてたかも」
「…はぁ…そっ…すか…」
いや…多分誰でも嫌なんじゃ…
とは思ったけどそんな事を俺が朔間先輩に言える筈も無く
寝返りをうった時に見えた顔色の悪さの方が気になってしまった
「…あの…大丈夫っスか⁇ 具合悪いとか⁇」
「…ああ ちょっとな…」
しんどそうな顔つきに 俺の方が動揺し始めてしまい
オロオロと棺桶の端にしがみ付いてしまった
「あ‼︎ あの‼︎ 俺に何か出来る事ありますか⁉︎
いつものトマトジュース 買ってきます⁉︎」
「ん〜……お前さ…」
「はい‼︎」
身を乗り出して朔間先輩の言葉を待つ俺の耳に
予想だにしない台詞が飛び込んできた
「溜まってる⁇」
「へ⁇」
質問の答えを述べる前にネクタイを勢い良く引っ張られて
棺桶の中へ転がり込んでしまった
「痛って… あ‼︎ すみま」
顔を上げると
目の前に朔間先輩の整った顔があって息を飲んだ
背けた顎を掴まれたかと思うと
柔らかいモノが俺の唇に触れた
「ふぅ⁉︎」
息苦しくて背中を叩くも 離してくれる気配は無く
口を少し開いた瞬間にはヌルッとしたモノが侵入して来て
俺の頭は 益々パニックになってしまった
「…っ‼︎…ん⁉︎…ふ⁉︎…」
くちゅくちゅと音が反響して 頭がおかしくなりそうだ
そんな頭で朔間先輩を見ていたら
やっぱ カッケ〜な… なんて そんな事を呑気に考えていた
「…は」
やっと解放された俺の体は 重力に逆らう気力さえ無く
ドサッと音を立てて 後ろに倒れ込んだ
ボーッと目の前を見るも 霞んでよく見えない
カチャカチャという音に 目線を下にズラすと
朔間先輩が俺のズボンに手をかけていて一気に目が覚めた
「ちょ⁉︎ 何してるんスか⁉︎」
「あ⁇ 何って フェラだろ⁇」
当然の様に返してくる先輩に 俺のパニックは止まらない
「ふぇ⁉︎ え⁉︎」
「いいから 黙って気持ち良くなっとけよ」
「さ 朔間先輩⁉︎」
手際良く俺のを取り出すと 躊躇無くソレを口に含み
慣れた様に舌を動かされて 背筋がゾクゾクした
「んん‼︎ さ…くま…せんぱ…も…」
「早ぇなお前… 面倒じゃなくていいけど…
ほら とっとと出せよ」
ジュッと吸われた瞬間 頭の中が真っ白になって
快感の波に呑まれた体が ピクピクと動いた
「…足りねぇな」
口元を拭いながら 朔間先輩がそう呟き
俺の足に引っかかっていた布が取っ払われて
下半身が スースーした
「ひう⁉︎」
尻に感じた違和感に 上擦った声が漏れ
そこで起こっている信じられない光景に目を疑った
「狭いなお前 ちょっと力抜け」
「え⁉︎ 何⁉︎ 朔間先輩⁉︎」
先輩の長くて綺麗な指が 俺の中に入っている
グチャグチャと音を立てながら掻き混ぜられて
違和感に涙が溢れた
「うぅ‼︎ あ⁉︎」
グッと指を曲げられた時
頭の先から爪先まで 電流が流れた様な感覚がした
その初めての刺激に 恐怖感すら覚える
「お⁇ ココか⁇」
先輩は 楽しそうに出し入れしながら
ソコを中心に攻めてきて
俺は無意識に その手を握りしめていた
「…も…や…」
「ああ⁇ 何言ってんだお前 ここからが本番だろうが」
俺の手を払い除けた先輩に 足を左右に大きく開かされて
顔が赤くなるのが 自分でも分かった
「さ 朔間先輩⁉︎」
「力抜けっつてんだろ」
指とは比べ物にならない程の質量が
俺の体内に侵入しようとしてきて 頭が大きく振れた
その拍子に棺桶の壁に頭がぶつかったが
その痛みなんかよりずっとキツイ痛みが下半身を襲っていて
呼吸が小刻みになっていく
「…そんな暴れたら また打つけるぞ⁇」
先輩は俺の手を取ると 自分の首に乗せてくれた
触る事を許可された事が素直に嬉しくて
それに甘える様に 俺は先輩に抱き付いていた
「…さ…くま…せんぱ…」
「晃牙 脚の力抜けって… 俺様も痛ぇ」
「…う…く…む…むり…」
クソ痛えのに力を抜けなんて 先輩も無茶を言う
俺は 頭を左右に振って抗議した
「何お前 俺様の言う事聞けねぇの⁇」
紅く光る瞳は冷たく感じるのに俺の動悸は無駄に速くなる
「…っ」
…ああ もう
「…うぅ」
やっぱ 無茶苦茶カッコいい…
「…く」
俺が何とか脚を脱力させると 先輩は満足そう笑いながら
俺の頭を撫でてくれた
「やりゃあ出来んじゃんねぇか イイコだ」
ガキが褒められる様な言い方も
この人が言うと妙な色気があって 思わず見惚れる
「…さくま…せんぱい…」
ああ…
俺 この人になら何されてもいいや
この時は 本気でそう思っていた
今は⁇って訊かれたら
素直に首を縦に振る事は絶対に出来ない
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 14