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欲2
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「あぁ、アセナ。目が覚めたんだね」
カクカクと震える身体をなんとか持ちこたえさせようと、手元にあるシーツを握りしめる。
「アセナがこの処置をしている時に目覚めたのは初めてだね……ちょっと痛いと思うから……大きく息を吸ったらそのままいいよって言うまで息を止めるんだよ?」
僕はこの処置が早く終わってほしくて
コクコクと頷いた。
「よし、じゃぁ息を吸って……はい、止める」
チクッ!!!!!
「うぅっ……ぅっっ」
痛みに全身が硬直する。
息ができない。
「大丈夫、アセナ。ゆっくり息を吸って」
先生が僕の胸をトントンと優しく手を合わせた。
そのリズムに合わせて僕は乱れた呼吸を整えた。
呼吸が楽になると、自然と身体の硬直が解けていった。
先生はまるで僕をあやす様に優しく問いかけた。
「アセナ、痛かったら、痛いって言っていいんだよ?」
僕はいつの間にか、そーいう事を言わなくなったんだね。
だって。
だって、言ったところで、その痛みも、あの行為も終わるわけじゃないんだもん。
先生だって、僕がどんなに嫌がったって
実験を中止になんかしてくれない。
そんな事は、僕が一番よく知ってるから。
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