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恋心
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それは、時に人を狂わせる。
気付いたのは、中学2年。
あいつはまだ、小学生。
その時点で犯罪だが、俺には、既に悠斗は恋愛の対象でしかなかった。
だから、悠斗に近付く奴は、許さない。
「なあ、悠斗………………俺じゃ、ダメ?」
涼は、隼斗がいる事も気にせず、悠斗に答えを求める。
爽やかイケメンとは、何とも罪だ。
怖いくらいに感じる隼斗の視線を浴び、悠斗が下手な事は言えないと思っているなんて、全く気付かないまま、綺麗な笑みを前面に出してくる。
本当に、下手な事は言えない。
隼斗の嫉妬が凄い事を、悠斗はわかってる。
いつだったか、自宅まで来て告白した女子がいた。
勿論断ったが、たまたま自宅にいてそれを聞いていた隼斗は、その女子をセフレの男にレイプさせた。
自分に近付けないキズを、心身共に練り込ませたのだ。
隼斗は、怖い。
普通じゃないから。
涼に何かあったら……………そう思うと、胸が苦しい。
「涼…………………俺………………」
「ん?…………………やっぱ、男同士って無理か…………」
俯いて、口ごもる悠斗を見て、涼は髪をかき上げ、苦笑い。
「こんなの急に言われても、そりゃ困るよなぁ……」
そんな事……………………。
だって俺は、隼斗の身体しか知らない。
「付き合っちゃえば?………………悠斗」
微妙な空気を断ち切るような、隼斗の声。
「………………………隼斗っ!!」
思わず声を張り上げ、悠斗は叫ぶ。
「いいじゃん…………………お前だって、好きだろ?涼の事」
「……………………え?ホントに……………!?」
意地悪な隼斗の笑みと、涼の喜ぶ顔。
嘘だ。
付き合っちゃえば…………なんて、思ってないくせに。
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