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執着
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自分でも、止められない。
「……………………おかえり………………」
自宅の玄関を開けた途端、悠斗の目の前に隼斗が現れる。
いつから待っていたのか、妙に穏やかに見える笑みが、またいやらしい。
「…………………隼斗……っ…………」
ガンッ………………………!
その途端、悠斗の身体は玄関のドアに押し付けられ、一気に隼斗の唇が自由を奪う。
「………………っん………………な…………止め………っ」
悠斗の両手首を掴み、無理矢理入ってくる隼斗の舌が、口の中を舐め回す。
さっき、涼としたキスが、一瞬で消される。
「は………………や………っ………んぁ」
「………………………涼の味がする…………………」
…………………………っ!
悠斗の唇から垂れる唾液を舌で拭いながら、隼斗は冷たい口調でそう呟いた。
とても、冷たい。
「したんだろ?涼とキス…………………お前の目、見たらすぐわかる」
互いの鼻が擦れる程の距離で、隼斗の瞳が戸惑う悠斗を映す。
「だ………………だったら、何だよ…………………お前が、付き合えばって言ったんじゃないか」
したんだ、キス。
隼斗の胸に、大きな杭が刺さったように、ズブッと穴を開ける。
「………………………クス………………あれは、涼を人質に出来ると思ったから…………………」
「……………………人質………………?」
隼斗は少しだけ悠斗から目を逸らし、口元を緩めた。
「……………………涼、いい身体してるよね?」
「…………………なに………………」
遠くを見るような隼斗の眼差しに、悠斗の心は鼓動を速める。
「長い間サッカーしてたら、お腹……………割れてるかなぁ……………………ね?見てみたいって、思わない?」
人質に。
それは、最高の道具。
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