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夢翔と俺。4
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本格的に泣き始めた夢翔を
とりあえずソファーに座らせて、タオルを渡した
俺も横に座って、背中をさすってあげると
少しずつ落ち着いてきたみたいで、
息も整ってきた
「大丈夫?俺はここにいるから安心してね」
「うん、もう平気だよ、、ごめんなさい」
「さっき、俺の名前言ってたけど、俺なにかしちゃってたかな?迷惑かけてた…とか。夢翔がいいなら教えて欲しいな」
夢翔がまた泣き出さないように
俺なりに優しく思ったことを伝えてみる
「あのね…すごく温かい夢を見てて、でも次の瞬間冷たい空気にさらされて、、そこで目が覚めて、振り向くとシロと二人だけで…」
・・・しろってあのシロクマのぬいぐるみのことかな?
「祐樹さん消えてるから、突然いなくなったのかなって、、思ったら、俺・・・」
不安そうな、少し辛そうな表情をして
俺の服の裾をつかんだ
「夢翔?」
名前を呼ぶと俺の方を向いて、にこっと笑った
どこかやっぱり表情は暗かったけど…
「でも、こうしていてくれたから安心しちゃって…
そしたら自然と涙が出てた、ははは」
あのシロクマのぬいぐるみといい、今日の出来事といい、、
もしかしたら、
夢翔に昔なにかあったのかもしれない……
なにか俺にできること、ってないのかな?
そんな考えがちらっと頭に浮かんだけど、
俺に何ができるのか分からなくて
でも、頭撫でられると安心するってテレビで言ってた気がするから…
自然とまた夢翔の頭を撫でていた
そんな俺のことを夢翔は驚いたように目を丸くする
「夢翔の髪の毛さらさらだね。
触ってて気持ちいいくらいに…って俺変態チックだわ、ははは」
こっちを向いた夢翔にほほえんだ
ほんと俺、なにやってんだろう…
そう思って手を離そうとしたら夢翔ががしっと俺の手をつかんで、
もっと!って言うみたいに、自分の頭をすりすりしてくる
「祐樹さん、もうちょっとこのまま…やって?」
そう言うと、俺の膝の上にコテンと転がってきた
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