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暑さのあまりに眩む身体を吊革に擡げて懸命に立ち続ける。その上城の身体を、後ろからゆっくりと犯す。
ズルッ、ズルッ、と肉壁を肉塊が好き勝手に這い回った。
誰かを受け入れる為の物ではないその器官は、些細な刺激でも焼け付くような痺れを産む。それなのにその痺れには、痛みは含まれていない。
痛みを感じない事が、何よりも屈辱であった。
「っは、あ・・・ぅ、ぁ、んんっ、ぅ・・・」
蕩けてしまいそうなほど甘い吐息を噛み殺せば、代わりに零れるのは、なめかわしく上擦った声。
アナルを擦られながら勃起したペニスは濡れ、未だそれを包んだままの下着を持ち上げながら湿らせている。
上城は間違いなく、見知らぬ男との異質なセックスに感じていたのだった。
「んっ、んぁ、ぁ・・・はっ、はぁあ・・・んっ、あ」
上城が快感に蕩けていくにつれて、男はピストンを早めていく。馴染ませるような緩い挿入から、上城の奥を突き上げ、自分の快感を得るための動きに変わっていく。
乱暴になっていく挿入でも、上城は喉を逸らして快感に身を震わせた。
「あ、ぁ、う・・・ぁっ、やぁ・・・」
「いいね。きみ、こーゆーのの、素質あるよ」
上城の汗で濡れたうなじに、男の分厚い舌がゆっくりと這う。
ぬちゅり、と卑猥な音と電車が揺れる音が重なる。
(なんで、なんで・・・嫌だ、嫌・・・やだぁ・・・っ!)
噛み締めた唇の端から濃い唾液を零しながら上城は懸命に快感に耐える。
しかし、男の手付きは巧みで、下着越しに上城の勃起を捏ね回し、布と体液を擦り合わせて上城の性感を高めていく。
若い身体はその快感を素直に甘受していき、上城の意志とは関係なく限界に向って高まっていった。
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