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ホントとウソ (Y side)
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少しイタズラしたかった。
彼の扉に触れてみたかっただけ。
彼の微笑んでる顔しか知らない。
違う顔が見たい。
俺だけが見ることの出来る顔。
「お疲れ様、はい、ミルクティーで良かったよね?」
「ありがと」
"俺の事はなんだって知ってるくせに、自分の事は教えてくれないんですね"
いつだったか彼に聞いたことがあった。
"獅童さんの全部、見たいんですけど"
彼は少し悲しそうに笑って
"僕はやめといた方が良いと思うけど"
そう言った。
なぜそう言ったのかはわからない、わかるはずもない。
俺は彼の事を知らないのだから。
知りたくても、知れないのだから。
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